火曜日3限に開講されている現代教養学科の専門科目「インターネット文化論」の6月27日の授業にて、個人でブログメディアを運営されている草刈和人さんをお招きして、ゲスト講義を開催しました。
iphoneやMac などのアップル製品を中心に、テクノロジー系の様々な情報を発信するブログ “gori.me” を運営する草刈さん。月間500万ページビュー(月に500万回ページが表示されたという意味です)を達成するなど日本の個人で運営されているブログの中では、屈指の質と規模を誇ります。
今回のゲスト講義では、そんなインターネット文化の最前線、現場に立つ草刈さんから、ブログの本格的な運営を始める前の会社員時代の経験を踏まえて、『「ネットで生きる」ということ~夢と現実~』というタイトルでご講演頂きました。
ブログメディアの運営でどうやって生活をしているのかというビジネスの仕組みに始まり、自分の好きなことに集中できるというネットで生きることのメリットに、共感した学生も多かったようです。「自由には責任が伴う」という草刈さんの一言は、それを実践しているからこその重みがありました。また、炎上などのネットで生きるデメリットも、多くのご自身の経験があるからこその真実味があったように思います。
そして、何より履修者たちが真剣に聞いていたのが、独立したからこそ分かる、会社員のすばらしさです。会社に「守られている」という点だけでなく、社会人としての基本的なスキルを学べる場であると強調されていました。今のブロガーという職業を天職だともおっしゃっていましたが、そういう今の自分を作り上げる基礎になったのが会社員時代だったとのこと。
現在のインターネットメディアの実情だけでなく、今後のキャリアを考える上でも、以上に有意義な講義になったかと思います。草刈さん、ありがとうございました。
(授業担当者 現代教養学科 専任講師 天笠邦一)