先日、10月23日(月)4限の現代文化論/ネットワーク社会論(担当:天笠)の講義で、東宝株式会社の岡村和佳菜さんをお呼びして「アニメプロデューサーのお仕事」というゲスト講義を行いました。
岡村さんは、東宝株式会社で学生たちにもファンの多い「僕のヒーローアカデミア」や「ハイキュー!!」「血界戦線」などの人気アニメを担当するプロデューサーです。当日の講義では、制作(実際に作品を作る作業)と製作(企画・ビジネスも含めて作品を世に出す作業)の違いに始まり、製作を統括しているプロデューサーの仕事内容とその面白みを、豊富な現場経験と巧みな話術で、わかりやすく魅力的にお話してくださいました。
特に興味深かったのが、スタートしてから完成に2年はかかるというアニメの企画現場のお話です。「今、流行っているものを企画にしても陳腐化してしまう」「街中でも、常にまわりを見渡し、流行っているものをしっかり理解したうえで、先の流行を予想する。その時に普遍的な要素を盛り込む」といった内容を語られていました。作り手を目指す学生にとっても、受け手として作品を楽しむ学生にとっても、刺激と学びの多い講義だったと思います。
実は、岡村さんには3年前にもゲスト講義に来て頂いたのですが、その時からさらに活躍の幅を広げられていて、現在は、アニメの海外展開などにも関わっていらっしゃいます。また、現在は、7人のアニメプロデューサーチームのチームリーダーを務めています。そのような経験から、講義の最後に『女性「だから」活躍出来る場面もたくさんある。必要な場面では責任をとるという覚悟も大切。がんばって!』という、同じ女性という立場から受講生たちへのあたたかいエールもいただきました。ご多忙の中、時間を縫って、講義をしてくださった岡村さん、本当にありがとうございました。