みなさん、こんにちは。
私は現代教養学科1期卒業生の井上晴子と申します。
志摩先生からご依頼いただいて、私の最近の活動について少しお話させていただきます。
私は卒業後こんなキャリアを歩んできました。
23-26歳 専門学校の職員(専門学校生の担任業務、カリキュラムの作成など)
27-29歳 住宅広告の営業職
29歳 結婚して愛知県へ
30歳 ハローワークにてキャリアカウンセラー
31歳 第一子出産のため退職、専業主婦になる
33歳 キャリア教育コーディネーターの資格取得
「女性が輝く場づくりmama-S-」の立ち上げ、マママルシェの企画
2歳の娘の子育て、第二子を来月出産予定
ここ2年は2つの考えが自分の中でゆらゆらしていました。
「子供は二人目も欲しい、仕事はいずれしたいけど、子供と過ごす時間も大切にしたい」
「自分のキャリアはどうなるんだろ、子育てしながらでも復職に向けて何かできないかな」
そんな葛藤を抱えながら日々を過ごしていたら、同じように不安や悩みを抱えるママ達に多く出会いました。
出産するまで自分のスキルや経験があって働いてきた。子育ては楽しいけど、自分のための、自分だけの時間も作りたい。でも二人目も欲しい。でもブランクはあまり作りたくない。保育園は入れるのかな。自分の将来のことを考えると不安。少しでもいいから何かしたい。前に進んでいる実感が欲しい。
子供は可愛いし、育児はやりがいもある、でも自分の時間はほとんどない。誰かに褒められたり、対価としてお給料をいただくこともない。自分の意志で仕事を辞めたのに、社会から取り残されていく気分。
最近は30代になって出産する方も多く、それなりの年数キャリアを積んでこられたママさんも多いです。あの頃の自分と今の自分とのギャップや、職場の同僚の活躍を聞いて、正直羨ましいと思うことも。
同時に、ママさんそれぞれが持っているスキルが素晴らしく、眠らせておくにはもったいない、と感じることも多々ありました。
そこで、私は「ママが輝ける場づくり」をしようと思い、同じ想いを持つママさんと「女性が輝く場づくりmama-S-(ママエス)」という団体を立ち上げました。
家事育児の合間で、持っているスキルを活かす、スキルアップする
自分のための時間を作る
同じような考えのママと出会って、一緒に何か企画してみる
方法は何でもありです。
大切なのは、「ママが、ママ以外の自分の時間を作ること」「子育て以外で人や社会と繋がること」。
ママが輝くことは、ママの未来にも、子育てにも、きっといい影響があるはず。
ママが笑顔になる→子供やパパも笑顔になるそんな町になったらいいなと思っています。
企画、運営、宣伝、出店、全て子育て中のママ達です。
ハンドメイド子供用品や雑貨の販売、ママが楽しめるワークショップ、親子で参加できる体験や子育て講座、ハイハイレース、美味しいパンやおむすび、親子ランチなど、ママ目線を光らせた企画は、予想以上に大きな反響をいただき、当日は約400名の親子が参加。
イベントについては地元の新聞やフリーペーパー、中日新聞でも取り上げて頂きました。プチ協賛という形で近隣のお店にもご協力をいただくことができました。
改めて、ママの需要があることはもちろん、供給したいママも多くいるんだと実感しましたし、やってみれば注目し応援してくださるメディアや企業があることも知りました。
このイベントを通じて得た人との繋がり、地域との繋がりは、私が今後この町で様々な活動をしていく中で大きな財産になりました。
最後に、大学生の皆さんは、目の前の授業やサークル、卒論、就活などで大変忙しいと思います。
自分が結婚して子供を持った時のキャリアのことなど、まだ想像できないかもしれません。
でも、在学中も、卒業しても大切なことは、日々考えていることを、考えるだけで終わらせるのはもったいない、ということをお伝えできたらと思います。
大切なのは「今この状況なら何ができるのか?」と考え、小さくても、できることから始めてみることではないかと思います。
考えていることを周りに話してみたり、やってみると、協力者が現れたり、新たな方法が見えたりします。失敗しても、死ぬことはありません。残るのは「経験」という力だと思います。
立場や状況が変わっても、その時その時で、今の自分にできることを小さなことでもやってみると、世界は広がるし、課題は見つかるけど、武器が増えていきます。
モヤモヤ考え続けるのは苦手な私。
見切り発車でもまずやってみたことで、見えてきた世界。
次にできそうなこと、やりたいこと、が広がりました。
仲間も増えました。
33歳、子育て中でもキャリアは積める、と思います。
現代教養学科一期卒業生 井上晴子