【図書館学課程】図書館流通センター(TRC)見学に行ってきました!

図書館学課程では、2 ⽉ 8 ⽇に株式会社図書館流通センター(TRC)新座ブックナリーと本社データ部を⾒学しました。

株式会社図書館流通センター(TRC)とは図書館を⽀援する会社です。1 週間ごとに発⾏された本を掲載する『新刊全点案内』の発⾏、受注された本を図書館ごとの仕様にあわせて納品する業務などを⾏っている様⼦を⾒学させていただきました。

午前:新座ブックナリー

新座ブックナリーでは、図書館への本の納品作業を⾏っています。
⼊⼝に⼊ると紙の良い匂いがしました!
1 ⽇に最⼤ 4.2 万冊の新刊書籍を扱っているだけありますね。

① 本の搬⼊→受⼊→棚⼊れ
② ピッキング
③ 装備
④ フィルムコーティング
⑤ 梱包・出荷

今回は、この①から⑤までの⼯程を⾒学させていただきました。
この流れでかかる時間はなんと 5 ⽇間!とてもスピーディーです。
3 週間かかっていた昔と⽐較すると、作業効率の良さが窺えます。

②ピッキング
図書館に納品する本を棚から⼀冊⼀冊⼈の⼿で抜き取ります。
タイトル・シリーズなどの規則性はなく、並べ⽅がバラバラでした。本の置き⽅に系統がないことに驚きです。
本のタイトルと冊数のみを探すことで、逆にピッキング作業に集中できるそうです。そして、空いているスペースに本を置き、場所の無駄をなくします。

③装備
本に貼るラベルやバーコードの位置、⾊、⼤きさ、優先順位など、図書館ごとに違います。細かな注⽂にも丁寧に対応するのが、新座ブックナリーの特徴です。

ラベルの見本

午後:本社データ部

本社データ部では、新刊図書、遡及図書、AV 資料、雑誌のデータ作成、『新刊全点案内』の作成などを⾏っています。

新刊図書のデータは、発売前の⾒本品を⼊⼿してから約 1 週間で完成します。これに対し、雑誌は⾒本がないため 1 ⽇でデータを作成しなければなりません。
作成したこれらのデータをまとめ、1週間分の選書⽤カタログ『週刊新刊全点案内』が完成します。そして、図書館専⽤ Web システム「TOOLi」でも図書館に提供されるのです。

 

最後に、画期的な図書館システムについて教えていただきました。

ショールーム

・ 読書通帳
専⽤の読書通帳に読書記録が付けられ、借りた本のタイトルと貸出⽇が印字されます。⾒た⽬や⼤きさは実際の銀⾏の預⾦通帳とほぼ同じサイズです。ISBN コードが分かると、図書館にない本も印字することができる図書館もあります。

・ 書籍消毒機
ページ間の清掃で、殺菌消毒、消臭抗菌の効果があります。
処理を終えた本は、ほのかにアロマの良い⾹りがしました。

これらの機械が導⼊されている図書館は全国的にまだ少ないですが、少しずつでも導⼊されると図書館利⽤の活性化に繋がるのではないでしょうか。また、技術が発達し、機械化が進む現代において私たち⼈間にできることは何か。⼈間にしかできないことは何か考える必要があると思いました。

(1年 Y.S)