現代教養学科ブログリレー  -シム先生-

- 今だからこそ…READ and Create a New YOU! byシム先生 -

 

「なぜ本を読まなければならないの?」と学生に聞かれたことがあります。確かに、世の中の情報が簡単に手のひらに集まる現代において、読書の意味を疑う人がいてもおかしくありません。しかし、小さい頃から本を読むのが大好きな僕にとって、これは大変面白い質問です。なぜなら、‘Reading is to the Mind what Food is to the Body’ (心にとっての読書は体にとっての食物である)という言葉があるように、冒頭の質問はまるで「なぜご飯を食べなければならないの?」と聞いていると同じだからです。敢えて答えるのなら、自分が生きるためにご飯を食べるように、自分を変えるために本を読むのです。

本学の建学精神の礎である「愛と理解と調和」を理想とするトルストイは、‘True life is lived when tiny changes occur’(小さな変化が起こるとき、本当の人生が送られるのだ)という、とても考えさせられる言葉も残しています。そうです。あなたが本当に自分らしく生きていくためにはまず小さな変化を、そして小さな変化を自分の中に起こすためには、良い方法の一つとして本を読むことです。以下、ジャンルはバラバラですが、自分を変えるきっかけとして、たとえ普段あまり本を読まない学生でもとっつきやすい本を5冊紹介します。

 

この本を読んだら、いろいろな国のことを知りたくなるだけでなく、世界地図を部屋の壁に貼りたくなって世界に向ける目が変わります。

この本を読んだ後、きっと絵画をみる目が変わり、今度美術館を訪ねる楽しさが倍増します。

これは古い本の新版ですが、数学が苦手あるいは嫌いな学生にもきっと新鮮な感動が味わえます。目次にある章タイトルの「英語と数学」「計算されたドレミファ」「一九六一年のなぞ」だけを見ても読みたくなりませんか。

この一冊も古い本の改訂版なのですが、同じアジア人だからこそ、韓国の学者による日本文化論は日本をみるあなたの目を間違いなく変えてくれるでしょう。

最近話題にもなっているこの本の舞台はイギリスですが、日本の社会や日本の未来について必ずあなたに考えさせます。

 

さあ、小さな変化でもいいので、本を読んで自分を変えて新しいあなたを作っていきませんか。本を読まないことは、自分の将来の選択肢を狭めることにもなります。それでもあなたは本を読まないというのですか。本当にそれでいいのですか。5年後、10年後のあなたが、今のあなたにそう聞いています。

現代教養学科 シム先生