【シムゼミ】3年生で初めてのお出かけで「直観」を直感しました!

皆さん、こんにちは!シムゼミ3年の平野です。7月7日という七夕の日に、シムゼミ3年生のみんなで駒場東大前駅の近くにある日本民藝館に行ってきました!

日本民藝館は1936年に開館し、今年で85周年になります。創設者の思想家・柳宗悦は、これまで評価されることのなかった民衆の用いる日常品に素朴で健康な美を見出しました。そして、それらを「民藝」と称し、その概念を普及させるために、民藝品の美術館をつくったのです。柳先生により集められた、陶磁器・染織品・木漆工品などの工芸品が収蔵されています。タイムスリップしたかのような二階建ての蔵造り風建築で歩くと、床が少しミシミシと音が鳴りました。思わず小声になってしまう、静かな和の雰囲気を感じる空間です。

 

印象に残ったのは「直観」という言葉です。柳先生は「直観とは文字が示唆する通り『直ちに観る』意味である」「何の色眼鏡を通さずして、ものそのものを直に見届けることである」と述べています(『直観について』1960年)。このような思いがあり、展示品の解説は、黒い小さな板に朱色で展示品の名称やつくった人の名前が書かれているだけでした。解説書きが邪魔をせず、作品自体に引き込まれました。私の「直観」では、濱田庄司の赤絵の作品が目に飛び込んできました。赤色の線が素敵です。柳先生が日常品に美を見出したように、常識に捉われずに物事を見たり判断したりすることは大切でどんなことにもつながってくると感じました。

 

もう少し民藝品達と言葉なき対話をしていたいくらい、あっという間のひとときでした!また、ヒソヒソ会話の中でも、日常に潜む「美」を見つけつつ、ゼミ生同士でくつろげた雰囲気の中で、静かで楽しい時間を過ごすことができました!皆さんもお気に入りの作品を探しに、ぜひ見に行ってみてくださいね!

 

記事:シムゼミ3年・平野