皆さん、こんにちは!シムゼミ3年生の青木です。私たちシムゼミは、7月6日のゼミ時間を使って、世田谷区上野毛にある五島美術館に行ってきました!私はもともと美術館や博物館に行くのが好きな方でよく美術館巡りをするのですが、今までご縁がなく、五島美術館に行くのは初めてでした。
五島美術館の創立者は、なんと東急の会長であった五島慶太氏(1882-1959)でした。普段毎日のように東急の電車に乗っていながら、全く知らなかったので少し恥ずかしい気持ちです…五島美術館は、古写経や絵巻物、古鏡、刀剣、近代日本画、硯馬などの文房具類など、国宝5件、重要文化財50件を含む約5000件のコレクションを有しているそうです。
私たちが今回訪れた「館蔵 夏の優品展 動物の饗宴」展では、リアルな牛馬、羽のデフォルメが美しい鶴など、さまざまなタッチで描かれた動物たちの絵画を中心に、硯箱や置物、鞍の金具などが展示されていました。その一部、とくに気に入ったものを三つご紹介しますね。
「猿図 白隠慧鶴筆」…なんだか絵本に出てきそうな、ゆるっとしたタッチのお猿さんが、木の枝にぶら下がって上下に腕を伸ばしている絵です。顔がなんともいえない可愛らしさで、思わず「可愛い…」と呟いてしまいました。
「猛獅虎の図 大橋翠石筆」…水墨画のようなモノクロの背景に、カラーでリアルな虎の絵が書いてあり、背景に色がないだけに、虎が浮き上がって見えるような迫力がありました。
「五彩透彫水注(金襴手) 景徳鎮窯」…赤や緑、金など、カラフルな陶器の水差しに、ほんとうに細かな透かし彫りが施されていて、「こんな繊細な水差し、絶対に使えないな…割ってしまいそうで怖いな…」と思いました。こういったコレクション用の水差しや花器、食器を見ると、なんだか不思議な気持ちになります。
他にも、ぷっくりふわふわしたフォルムの雀の絵があったりして、「案外、昔の人も今の私たちと似たような『かわいい』の感性を持っていたのではないかな?」と思うこともありました。さまざまなタッチのさまざまな種類の動物の絵を一度に見られて、ゼミの仲間と「これかわいいね!」「これリアル〜」と絵について語り合えたのも楽しかったです!またその後、五島美術館の広い庭園で、緑に囲まれてちょっとしたハイキングも満喫しました~
(記事:3年・青木)