こんにちは。
今年度の社会調査研修では、前期のあいだ、東京都内の3つのエリア(滝野川・王子エリア、谷根千エリア、日本橋・銀座エリア)のまちあるきを行い、その歴史的・文化的特徴などを学んできました。まちあるきの内容については、過去のブログをぜひご参照ください!
夏休み前最後の授業では、上記エリアごとに3つの班に分かれ、夏休みを利用して現地調査を進めていくことが決まりました。まずは、それぞれの班で実施した夏休みの活動について報告します。
<各班からの夏休みの活動報告>
滝野川・王子班は2グループに分かれてまちあるきをしました。
1つ目のグループは「東京さくらトラム」という東京に残る唯一の都電に焦点を置き、東京さくらトラムは市民の足になっていて今でも必要不可欠な存在なのではないかと考え、実際に路面電車を使い、周辺の散策を行いました。駅ごとに設置されている看板や景観に若干の違いがあり、面白さを感じることが出来ました。
2つ目のグループは歩くことをメインとした1つ目のグループとは異なり、主に資料などからの情報収集を行いました。滝野川・王子エリアの図書館に足を運び、王子と東京大空襲の歴史、滝野川区と王子区の合併の歴史などを学びました。
谷根千班では、今後どのようなテーマ・内容に絞って進めていくのかをZoomを用いて話し合ってから、それに沿ったまちあるきを計画し、夏休み中に2回実施しました。
当日は、授業でまちあるきを実施した際に行った場所のなかでもう一度見に行きたい場所や前回行けなかった場所などをまわり、より詳しく谷根千エリアについて知ることができました。また、谷中銀座商店街を中心にインタビュー調査を行い、お店の方や観光客の方に様々なお話を伺うことができ、とても興味深かったです。
日本橋・銀座班では、日本橋を象徴する日本橋川からの景色を見てみたいと思い、夏休みを利用して日本橋クルーズに行ってきました。
船から見る日本橋は、まちあるきの時に感じた賑やかな雰囲気ではなく、繁華街の裏側にある影のような印象を受けました。再開発で変わり続ける街で、これからさらに人々の中心になる日本橋川について学んでいきたいと思います。
<9月27日ゲスト講義・ワークショップ>
夏休み最終週の9月27日(火)には、建築計画や都市計画について研究されている早稲田大学の佐藤洋一教授からフィールドワークのまとめ方、研究テーマの探し方などを学びました。
授業は、私たち学生が撮った写真を通して何を感じたかを振り返り、言葉にする作業を行い、展示会、小冊子づくりに向けてどのようにまとめていくかをチームで話し合いました。
今回の講義は、今までのアウトプット方法などでは得られなかった視点を得ることができただけではなく、早稲田大学にて授業を行う貴重な機会となりました。これらをもとにまずは展示会に向けて作業を進めていければと思います。
<9月28日まとめ作業>
翌9月28日(水)には、大学へ集まり、1日かけて夏休みの活動のとりまとめを行いました。社会調査研修の成果として、11月5日(土)に展示会を開催、12月に小冊子を作成することがそれぞれ決定し、それぞれ展示会担当、小冊子担当に分かれてグループワークを進めました。
展示会担当では、展示会当日に向けて、展示物のレイアウト、誰にこの展示を見て欲しいのか、どうしたら人が集まるのか…など様々な事に意見を出し合いました。また、3つのエリアに共通するアイデンティティを明らかにし、統一を図りました。
エリア別の話し合いでは、まず夏休みに行った調査を振り返り、そこからテーマやピックアップする内容、まとめ方などを考えました。さらに展示会と小冊子の役割別の話し合いを経て、より具体的な内容や今後の作業日程などを決めていきました。
これから、展示会に向けて作業が加速していくことになります。後期の授業もはじまり慌ただしい日々が続きますが、充実した時間を過ごしていきたいと思います。
(記事:2年牛渡、中村、堀口)