【授業紹介・Thematic Approach in English】大澤広暉監督がご講演

本学科の専門英語科目である「Thematic Approach in English: C」(担当:現代教養学科教員 西川順子)では、ハリウッド映画を題材にその文化的・社会的背景や影響について学んでいます。今回はハリウッドでも映画制作に携わったことのある、大澤広暉監督をゲストスピーカーとしてお招きしました!
本講義では大澤先生自身の自己紹介を踏まえて、映画人として夢を叶えるまでのリアルな留学経験についてお話しいただきました。


*** 学生の感想 ***

大澤さんは語学学校、ルームシェア、ホームステイなどを通して計5年ロサンゼルスで生活をした経験があります。学生時代から映像を作ることに興味を持ち、数々の賞を受賞しました。大学卒業後はCMや宣伝などができると聞き、バンダイナムコ系列の会社に務めるも、中々その機会を得られませんでした。そこで大澤さんは上司を納得させるためにはプロの経験か学位が必要と考えました。その後会社をやめてLAの大学院に入るために英語を猛勉強します。
当時英語が嫌いだった大澤さんは、1番好きなディズニー映画である『シュガーラッシュ』をシャドーイングして全編のセリフを言えるようにするという勉強法を使いました。一見ただ暗記しているようにも思えますが、約2時間英語をひたすら話し続けることは簡単ではないと思います。苦手なものであっても、好きなものと組み合わせて勉強するという方法はモチベーションにも繋がり、実際にやってみたいと思います。

飯田碧

*** 学生の感想 ***

私は、本講義を通して、以前、他の授業で学んだクランボルツが提唱する計画的偶発性理論を思い出しました。これまで受けたゲスト講義でもあらゆる業界で働く方の様々なエピソードを拝聴しましたが、夢を叶えたり世界で活躍したりしている人の多くは、自然とこの理論にあたる偶然を生み出し成功を掴んでいるように思います。大澤先生の経験もまさにその通りだと思いました。先生が留学中に送った過酷な生活は、とても素人には真似できるものではありません。しかし、先生の行動力とピンチをチャンスに変えるポジティブ精神、それから何といっても映像制作に対する情熱が自身の心身を奮い立てどんな困難も乗り越えられたのでしょう。
タフでなければ続けられない映画業界でキャリアを積んできた先生の波瀾万丈な生き方には、ひたすら驚かされる反面、映画業界を志す者として憧れを抱きました。私も、具体的な見通しは立てていませんが、いつかは自作映画を作るという野望を抱え、現代教養学科で社会、文化、メディアの3つの領域から幅広く学び、知識を構築しています。また、大学での学びと並行して就職活動を始めています。「監督は生まれながらにして監督である」といった説明があった中、私が目指す進路は、アシスタントでも何でも映画に関わる職業で下積みを重ねてから自分の作品の制作を試みるというものです。これは、大澤先生とは異なり非常に日本的ですが、自分が想像する世界を多くの人に伝えたいという想いとキャリアの目的は同じだと思います。一方で、大澤先生の講義を拝聴して、夢を叶えるには、映像制作に関する専門的な知識やスキルといった実力はもちろんのこと、資質に関しても行動力や積極性をさらに磨いていかなくてはならないことに気づきました。
このように本講義は、私自身始まったばかりの就職活動の原動力となり、さらにはこれからの人生の在り方を考えるきっかけにもなりました。

賀来優羽