【授業紹介・メディア・コミュニケーション論】出版の仕事をされている田代真人さんがご講演

3年の野村です。6月30日(金)、「メディア・コミュニケーション論」という授業で、学研やダイヤモンド社等の出版社で編集の仕事をされてきた田代真人さんが講演をしてくださいました。田代さんは、出版業界の売上の現状のお話や、出版の業界に携わる人たちの話、編集者の日常の仕事の様子など様々なお話をしてくださいました。


最初は出版業界の売り上げの変化についてでした。Windows95やYahoo!Japanの登場が如何に出版業界に影響を与えたのか、グラフを見ると本当にまざまざと感じられ、驚きました。紙の出版物の売上高を支えているのは「漫画」だという話は、自分にも当てはまるところがあり深く納得しました。私は漫画を基本的にスマホで読んでいますが、お気に入りの漫画だけは紙の単行本を買ったり、表紙やセンターカラーを飾るときは紙でジャンプを買ったりするので、このような消費行動をとる人が増えた結果が表れているのかもしれないと感じました。

また、紙の出版物の仕入れのお話でも驚く部分が多くありました。特に、定価を人の勘で決めているということです。職人技ともいうべき長年の勘が培われているのかもしれませんが、その技術をAIに落とし込み学習させればより効率の良い商売ができるのではないかと考えました。もしかすると既にAIを導入しているところがあるのかもしれませんが、過去の仕入れ数や販売額だけでなく、長年の勘から培われたアイデアを引数として学習させることで、各出版社でオリジナリティをもったAIがそれぞれできるのではないかとも思いました。


実際に出版業に携わっている方からリアルな実情を交えた講演をしていただき、出版というひとつのメディア業界についての理解を大変深めることができました。出版業界に興味のある学生にとっては、特に貴重な時間になったと思います。この授業で学んだこと、そしてそこから自分なりに考えたことを、今度他の授業や就職活動につなげていきたいと思います。

(記事:3年・野村)