こんにちは,木村ゼミです。家族社会論について学ぶ当ゼミでは,恋人同士の関係もテーマとして扱っています。さて,内閣府によると,女性の6人に1人が経験しているというデートDV(20~29歳,30~39歳の女性では4人に1人以上)!
けれども実際にデートDVの被害に遭っていながら,それをDVだと気づくことができない女性も多いといいます。特にデートDVは夏に増えるといわれることから,私たちはデートDV について身近なこととして考えて欲しいと思い,8月14日の夕方,新宿駅近くの広場でデートDVチェッカーを道行く人に配布しました。
デートDVチェッカーはフランス・パリ市が開発したもので,株式会社TENGAヘルスケアがパリ市公認の元,日本語版を製作,配布し,性教育従事者向けプラットフォーム「withセイシル」が販売しています。
デートDVチェッカーの説明をしながら配布!
活動を終えた感想
受け取ってもらえるか不安だったけれど,チェッカーに興味を持ってくれる人が多く,これをきっかけに広まればいいなと思った。(高内)
ほとんどの人が受け取ってくれて良かった。女性より男性の方が興味を持ってくれた印象があり,意外だった。(野中)
手荷物になってしまうことから受け取ってもらえないこともあり,スマホ1台で気軽に見ることができるよう,SNSなどで啓発してゆくことが重要だと感じた。(今田)
性別を問わずにとても重要な事柄なので,これを機に,考えるきっかけになってくれたら嬉しい。(市村)
「取り敢えず受け取っただけで中身を見ない」「関心につながらない」ということがないように,配布時の声掛けにももっと工夫が必要だと感じた。(渋谷)
受け取ってくださった方の中にチェッカーの存在を知っている人がいて,認知度があると感じることができた。今回の活動を通じて,少しでもデートDVについて考えてくれる人が増えるといいなと思う。(宮本)
デートDVという言葉は聞いたことがあっても,詳しい項目を知らない人が多かったので,知ってもらうきっかけになれて良かった。(川端)
若い女性が配布のターゲットになると思っていたが,幅広い年齢層の人が受け取ってくれた印象を受けた。男性でも受け取ってくれる人が結構いたのが意外だった。(小林)
配布前はとても緊張したが,色んな人が受け取ってくれて安心した。今回の活動をきっかけに,より多くの人がデートDVに意識を向けてくれると嬉しい。(稲垣)
その後,公益社団法人日本駆け込み寺で,ごく普通の女子大学生が性的搾取の構造に組み込まれてゆく現状についてお話をうかがいました。
公益社団法人日本駆け込み寺は,すべての人たちを受け入れる社会,すべての人が居場所を確保できる社会を目指して活動されていますが,こうした性的搾取の被害に遭った女性を数多く救い,支援しているそうです。