こんにちは!現代教養学科2年の内山きなり、石山佳凛です。
11月14日(金)の「ワークショップ技法(担当:見山謙一郎教授)」では、本学の国際交流センター(Center for International Exchange、通称CIE)の山崎真伸さんと深井聡子さんをお招きし、理想的なグローバル化と大学についてグループディスカッションを行いました。

今回のワークショップでは、まず始めに「グローバル○○、グローバルな○○」と「国際○○、国際的な○○」について思いつく言葉を付箋に書き出し、「グローバル」と「国際」の共通点と相違点について考えました。どちらの言葉も日常でよく使用されますが、「グローバル」は地球規模の大きな概念、「国際」は国と国の関係に焦点を当てた概念であることを学びました。
次に、人類誕生から現在までに見られるグローバル化の過程について山崎さんからご説明をいただき、それを踏まえて「私たちにとって理想的なグローバル大学」についてディスカッションを行いました。各グループはタイトル・大学の教育目標・なぜ理想的なグローバル大学だと思うのか、の3点を模造紙にまとめて発表しました。
私たちのグループでは、国際交流に興味があっても言語や文化の違いから一歩を踏み出せない学生が多い一方で、さまざまな地域の人と関わり視野を広げたいと感じている学生も多いことが話題に上がりました。そのうえで、学内にいるだけで国籍にとらわれず自然に交流が生まれる環境をつくるために、より多くの国・地域から留学生を迎え、国際交流の授業やイベントをさらに充実させる案が出ました。また、ほかのグループでは、学寮研修を昭和ボストン(本学の海外キャンパス)で行うという提案もあり、非常に興味深かったです。


ワークショップを通じて、ひとえに「グローバル化」といっても簡単に実現できるものではなく、宗教やアイデンティティなど、個々人が持つ多様性を理解し尊重する姿勢が不可欠であることを改めて実感しました。これらの課題はすぐに解決できるものではありませんが、地球規模の問題として、積極的に自己発信と他者理解の両方を続けていくことが大切だというメッセージを受け取る事ができました。
また、ワークを進める中で意見が煮詰まってしまった際には、山崎さんや深井さんが何度も対話に加わってさまざまなヒントをくださり、場の流れをスムーズにしてくれました。その姿を見て、ファシリテーターが積極的に参加者と関わりながら進行を支えることも、ワークショップにおける重要な要素であると強く感じました。

今回、貴重な学びと体験をさせていただいた山崎さん、深井さん、本当にありがとうございました。
この記事に興味を持ってくださった方は、ぜひこれから一緒に現代教養学科で学びを深めていきましょう!
【ワークショップ後の感想】
今回のワークショップから、国や地域の異なる人と交流することの難しさを改めて実感しました。学内には留学制度や国際交流の機会が多く用意されていますが、私自身も言語や文化の違いから不安を抱き、参加に踏み出しにくいと思ってしまうことがありました。また、学内の国際交流活動の企画や運営に携わる中で、日本人学生・留学生の双方にとって国際交流の場の認知度が十分とは言えないと感じることもあります。それでも、多くの学生がグローバルな活動の必要性を感じていることは確かであり、グローバル化は今後ますます重要になると考えています。だからこそ、互いを尊重しながら多様な人々と関わる姿勢を大切にし、学生がより気軽に異文化に触れられる環境を整え、その魅力を積極的に発信していきたいと強く感じました。(内山きなり)
国際とグローバルの違いについて、自分たちのグループでは国をつなぐという共通点はあっても、国際は政治や経済など堅苦しいイメージで、グローバルは国境を超えた国と国との関係について表していて、自分たちに近い関係はグローバルという言葉の方であり、国際=グローバルにはならないのではないかと考えました。また別の班では国際は国家単位の広い範囲で使われて、グローバルはそれよりも狭い範囲を表しているとのことでどの視点でグローバル・国際について考えるかでそれぞれの言葉のニュアンスの感じ方が変わるということに気がついた点が大きな学びとなりました。自分たちがいる現代教養学科はこういった、人と人、分野と分野などの「つながり」に強い学科であり異なる考え方をつなぐ力が身につく学科だと再確認した非常に有意義なワークショップでした。(石山佳凛)
【国際交流センター(CIE)山崎センター長のコメント】
今回、皆さんと一緒に「理想的なグローバル大学」について考えることができて、とても楽しかったです。グローバルというと、遠い世界のできごとのように感じるかもしれませんが、大学という身近な場所でもグローバル化は起こっています。今回のワークショップを通じて、自分と世界がどのように繋がっているか、また世界で起こっている問題にどう向き合っていけばいいのか、考えるきっかけになってくれると嬉しいです。そして考えるだけではなく、CIEが提供するさまざまな交流プログラムに参加し、実際に文化の違いや世界の広さを経験することで、自ら行動を起こせるようになってほしいと思います。みなさんのこれからに期待しています!
以 上
本学国際交流センター(CIE)について
海外研修や留学プログラムの運営と情報発信や、外国人留学生の支援はもちろん、国内での国際交流活動の展開などを通じて大学のさらなる国際化のための取組みを行っています。
初めての海外研修を考えている人から、将来、国際的な場でお仕事に就くことを希望している人まで、様々な目的やニーズに応じてその想いを実現できるよう、情報提供や渡航準備のサポートをします。
また、国内にいながらも異文化体験ができる、外国人留学生との交流や国際共修プログラムの企画・運営も行っています。