みなさんこんにちは。
村井ゼミ三年生の土谷祐貴です。
今回、初めてブログを書かせていただきます。拙い点もあるかと思いますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

私たち村井ゼミでは、主にマスメディアに関する研究や活動を行っています。先日、そのゼミ活動の一環としてNHKを訪問し、土曜9時放送の「週刊情報チャージ!チルシル」のリハーサルから本番までを見学させていただきました。また、番組制作陣の方々に向けて、私たちゼミ生が考えた企画のプレゼンテーションも行いました。
<スタジオ見学>
テレビ局に入ること自体が初めてという学生がほとんどで、緊張感のある見学となりました。スタジオに入ると、想像以上に多くのスクリーンやカメラが配置され、緻密に計算された「カメラの抜き方」や演者の動きに驚かされました。
リハーサルから本番へと移り変わる空気感の変化、限られた時間の中で的確に動くスタッフの方々の姿を目の当たりにし、テレビ番組がいかに多くの工夫と連携のもとで成り立っているのかを実感しました。
<プレゼンテーション>
プレゼンテーションでは三つのグループに分かれ、「チルシル」内で放送する企画を提案しました。

一つ目は「AI×○○-生成AI時代のルッキズム-」です。生成AIが生み出す“美しさ”を切り口に、ルッキズムを問い直す企画です。AIはインターネット上で支持された画像を学習するため、似通った「正解の美」を再生産しやすいという特徴があります。その結果、無意識の差別や自己否定につながる可能性も指摘されています。本企画では、子どもとAIが描く「美しい人」を比較することで、多様な美のあり方や人間らしさについて考える機会を提供することを目指した企画です。
二つ目は「はじめての文化」です。小学生とその保護者を対象に、日本の伝統文化への関心を高める内容を提案しました。子どもの素直な疑問を起点に、クイズや専門家の解説を交えながら理解を深め、再度鑑賞することで「見る目」を育てる企画です。知識だけでなく、実際に見る・感じる体験を通して文化に親しむきっかけづくりを目指しました。
三つ目は「震災から15年 新しい被災地の寄り添い方を知る旅」です。東日本大震災から15年を迎える宮城県女川町を訪れ、震災を知らない世代の子どもたちが被災地とどのように向き合うべきかを親子で考える特集です。語り部の方への取材や津波の高さを体感する演出、「黄色いハンカチプロジェクト」への参加を通して、震災について「知る」「ふれあう」「体験する」ことの大切さを伝える内容としました。ニュースを見るだけでは得られない学びを届け、被災地に寄り添う姿勢を育むことを目的としています。

提案の後には、それぞれの企画に対して制作陣の皆さまから大変丁寧かつ具体的なご講評をいただきました。「こう進めるとより番組として立体的になるのではないか」「スタジオではこのような演出を加えると視聴者に伝わりやすい」といった、実際の制作現場を熟知されているからこその視点は、どれも非常に示唆に富むものでした。
特に印象に残っているのは、「誰に届けたいのか」という視点に加えて、コンテンツに対する愛情の深さが大切だというお言葉です。番組づくりは技術や構成力だけでなく、その企画を本当に面白いと思い、大切に思えるかどうかが伝わる仕事なのだと教えていただきました。私たちはテーマの意義や社会性に目を向けることが多かったのですが、「自分たち自身が心から届けたいと思える内容か」という視点の重要性に改めて気づかされました。コンテンツへの真摯な姿勢こそが、視聴者に伝わる番組を生み出すのだと感じました。
また、意見交換の中ではその場でアイデアがさらに広がっていく瞬間もあり、発想のスピードや構成力の高さに圧倒されました。同時に、自分たちの提案も真摯に受け止めてくださる姿勢に触れ、メディアの現場が持つ懐の深さと真剣さを感じました。

このような機会がなければ、放送現場の緊張感や空気感を体感することも、自分たちの企画を直接届けることもできなかったと思います。当日は緊張もしましたが、それ以上に学びの多い、忘れられない一日となりました。
今回の学びと経験を一過性の思い出にするのではなく、今後の研究活動や将来にしっかりと生かしていきたいと思います。
貴重なお時間と機会をいただき、誠にありがとうございました。
3年 土谷祐貴