女性文化研究所第122回研究会を開催しました

6月29日(火)、「アカデミアにおける男女共同参画推進-東京大学の場合」と題し都河明子氏(前東京大学男女共同参画オフィス教授)による発表が行われました。

まず、少子高齢化が一層進む将来を考慮すると、これまでの男性中心とした人材の確保には限界があり、人口の半分を占める女性の頭脳を活用しないことは大きな損失であること。女性の雇用数を着実に伸ばしている企業に比べ、大学や研究機関での取り組みに遅れが見られることが報告されました。
続いて、もっとも女性の割合が低い科学技術分野における女性研究者の育成には、研究者への支援だけでなく、子供のころから理科教育に対する関心を高める必要があるなど、きめ細かく、息の長い施策が必要であるとのお話がありました。
また、事態改善のためには学内外を問わずネットワークを構築し、多くの人が協力してことに当たることが大切であることが示されました。
わかりやすいデーターの提示と、実践者ならではの力強い報告にうなずきながら聞き入る参加者の姿が印象的でした。