始まりは、「学芸展覧会」と呼んでいた行事を、昭和32年6月から「昭和祭」と名付けて、大学から高中小学校と幼稚園を含めて、学生・生徒・児童・園児のご家族や恩師、友人などを招いての学園を挙げての行事となりました。この頃、多くの学校がお祭り的な催しとして位置づけ、「文化祭」を開催していました。昭和では、研究発表を行う機会として、各部が統一したテーマのもと、研究発表をしていました。
昭和40年6月の昭和祭には、三笠宮崇仁殿下がご来校になったという記録もあります。特に日本文学科の『平家物語』の展示を熱心にご覧になり、校庭でのフォークダンスにも参加されたとのこと。
その後昭和46年、学生運動の影響を受けて、大学の昭和祭が縮小され、平成元年に大学は、「秋桜祭」として、また、附属は「昭和祭」として、同日に別々の企画で開催することとなりました。
附属の昭和祭は、全校を挙げての充実した研究発表の場となっていますが、大学の秋桜祭は学生がすべての運営を行うものへと成長して、今では毎年、秋桜祭の運営委員に立候補する学生が続き、上級生から下級生へと確立された運営方法が引き継がれています。
今年も、第25回秋桜祭が11月11日(土)と12日(日)に開催されます。学科や研修グループが日頃の成果を発表する研究発表、模擬店、野外特設ステージでのエンターテイメント、環境デザイン学科ファッションショー、人見記念講堂やグリーンホールでのクラブ・サークル発表やコンサートがあります。
学園全体の展示や催しをゆっくり楽しむには、一日では足りないくらいですが、バザーや物品販売は特に人気があるので、早めに会場に足を運ぶことをお勧めします。特に全国の支部が参加して名産品や手芸品などを販売する同窓会のバザーや、東明学林や望秀海浜学寮の草花や手作り品の販売を、私はいつも楽しみにしています。
トップの写真は、同じく望秀学寮が販売していたクリップです。皆さんも、2週間後の秋桜祭をどうぞお楽しみに。