昭ルームでは今何が? [2018年06月08日(金)]

8号館の1階東側に昭ルームがあります。いろいろなものを展示できるスペースで、“show”と「昭和女子大学」の「昭」の掛詞の名称で呼ばれています。
さて、光葉博物館では、平成30年度春の特別展として「ことばのいろ ことばのおと」と題して、6月1日から30日まで、本学の創立者人見圓吉先生、ペンネーム人見東明と北原白秋・三木露風の詩の世界の展示が行われています。この展示は、図書館70周年、近代文庫60周年を記念したものでもあります。
そして、8号館1階の昭ルームと3階の図書館入り口を入って右手のコミュニティルームでは、本学の図書館コレクションの歴史を振り返る「図書館70年の歩み」展も同時開催しています。


昭ルームの展示風景


図書館コミュニティルームの展示

昭和女子大学の前身である日本女子高等学院が創設されて以来本学図書館が収集してきた蔵書は、昭和20年4月の空襲で、当時の中野区上高田の校舎と共にすべて焼けてしまいました。しかしそれからすぐに創立者自らが、古書店で坪内逍遥(雄蔵)の『小説神髄』を見つけ、以来、地道に図書の収集を進めてきました。世田谷の地に移転してきたのが、昭和20年11月。そして遂に、昭和23年の11月3日、新しく「文化の日」が制定されたのに合わせて、卒業生、学生、保護者からの図書の寄贈を受けて、2万8千116冊を備えた図書館が開設されました。
この日から今日まで蔵書数はどんどん増え、今日では、図書54万5千冊、雑誌1万7千タイトルへまで増えています。昭和28年には、与謝野鉄幹・晶子夫妻の資料を受贈し、それから特殊コレクションの寄贈や購入も続いています。現在は古いところでは、与謝野文庫(1955年)、吉田彌平文庫(1955年)、オマル・ハイヤーム文庫(1960年)、折戸忠作文庫(1962)、女性文庫(1962年)、金子健二文庫(1963年)をはじめとして、新しいところでは、トルストイ文庫(1996年)、翠園文庫(1996年)、内藤濯文庫(1999年)、朝日生命文庫(2005年)、小島信夫文庫(2008年)など、23種類もの特殊文庫資料と貴重書を収蔵しているそうです。
また、教育や学術研究向上のために、『玉藻前繪巻』やThe Canterbury Tales、そして初代学長の金子健二先生訳『全訳カンタベリ物語』等も本学の蔵書となっています。
8号館昭ルームからスタートして、図書館へ、そして、光葉博物館へとどうぞゆっくり回ってご覧ください。


The Canterbury Tales (The new Ellesmere haucerfacsimile)
By Geffrey Chaucer
平成7(1995)年、Yushodo, Huntingtom Library Press


チョーサー原著 金子健二訳
『全譚カンタベリ物語』
大正6(1917)年12月、東亜堂書房刊