英語の本と聞くと、なんとなく敬遠しがちな方が多いかもしれませんが、是非、時間が自由に使える夏休みには、1冊くらい英語の本に挑戦してみてください。
絵本や挿絵の多い本ならばきっと楽しく読めると思います。本学の図書館にある英語の本を楽しく読む方法を一つ、お教えしましょう。
例えば、皆さんご存知の「不思議の国のアリスAlice’s Adventure in Wonderland」。幼い少女アリスが、白いウサギを追いかけて不思議の国に迷い込んでしまい、話をする動物や、動くトランプなど、さまざまな不思議なものに出会いながら冒険をするお話です。著者はルイス・キャロルですが、実はこれはイギリス人の数学者であったチャールズ・ラトウィッジ・ドジソンのペンネームです。初版は1865年の11月26日に出ました。ちなみに11月26日は私の誕生日でもあります。でも私が生まれたのは、1865年よりずーっと後ですが・・・。
さて、次の写真は1889年に出版されたオズボーンコレクションの復刻版で、トランプが動き出す場面の挿絵のページです。アリスの服装にも注目してください。
では、次の写真をご覧ください。
こちらは1946年に出版されています。初版の復刻版と比べると少々挿絵のアリスが幼くなっているようにも見えます。
最後にもう一冊。
これは1980年に出版された仕掛け絵本で、ページを開くと立体的に絵が飛び出します。このようなポップ・アップ版の絵本は、今ではいろいろ作られていますね。でも、こんなにたくさんのトランプが動く様子をよく作ったものだと感心します。
印刷された時代によって活字も違っています。読書は、そこに書かれた文章を味わうのが、醍醐味ですが、ゆっくり時間がある時には、体裁も含めて、本全体を楽しんで欲しいと思います。絵本の中にも英語が多いもの、絵しかないものなどいろいろ本学の図書館にも揃っています。涼しい図書館で、ゆったりとした時間を過ごすのも、いいものです。
※学長ブログは夏休み中更新をお休みいたします。次回更新は10月5日(金)を予定しています。