来年度、本学は創立100周年を迎えます。いろいろな企画やイベントを準備していますが、その一つが、「想い出の昭和女子大学・三軒茶屋写真展」です。
例えば、こんな写真、かなり昔の写真のようですね。でも、本学の歴史を考えると、まだまだ。これは上高田から現在の太子堂に本学園が移転してきた当時の写真で、1946(昭和21)年のものです。1920(大正9)年に文京区に本学の前身である日本女子高等学院が開校されてから、24年。100年の歴史の約4分の1が過ぎた頃の写真です。前列左手前に帽子をかぶって座っている方が創立者、人見圓吉先生です。この時は、私もまだ生まれていませんでした。
さて、現在の太子堂の地に落ち着くまでの時代を少し遡って写真を見てみましょう。次の写真はいつ頃のものだとおもいますか。
これは創立20周年を記念して開催された展覧会の様子ですから、1940(昭和15)年のことです。高女の生徒たちの制服は、現代でも見かけるようなセーラー服ですね。後ろにデザイン画が並んでいますが、生徒達が考えた新しい制服のデザインかもしれません。
更に時代を遡って、次の写真は1923(大正12)年のものです。この前年に文京区から中野区東中野に校舎は移転しました。
玉川での学院と高女合同の野遊会の様子です。「野遊会」って、なかなかいい言葉ですね。韓国語ではお花見という意味のようです。今の言葉で言うとピクニックのことでしょう。袴姿の学生もいるし、洋服の高校生も写っていますね。先生らしき方の服装は、ピクニックの装いとは思えませんが・・・。大正15年にはまた、中野区上高田に引っ越しをしたのですから、やっと4度目の移転で、1945(昭和20)年に現在の太子堂にたどり着いたことになります。本学の歴史を辿る写真を見ると、いろいろな発見がありますね。
100周年特別企画の写真展では、世田谷キャンパスや三軒茶屋の発展の様子も写真で辿ることができます。エピソードや写真も募集中ですから、是非、多くの方に、思い出の写真を100周年事業企画委員会写真展企画担当窓口(100th-photo@swu.ac.jp)までお寄せいただければ嬉しいです。写真展は2020年5月に光葉博物館で開催されます。2019年4月26日~5月19日の期間には先行してミニ写真展を開催しました。卒業生達も来校し、懐かしい写真とメッセージを残してくれています。
来年の写真展もどうぞお楽しみに。