「那古の思い出」 [2019年11月29日(金)]

 昭和女子大学には、「学園の歌」がたくさんあります。2001(平成13)年4月発行の『学園歌集』が私の手元にありますが、編集委員の方々が、どんな歌を歌集に入れたら良いのかを厳選して、出版されたものです。歌集に収録されている歌曲は、「学園の歌」「愛唱歌(日本)」そして「愛唱歌(外国)」に分類されています。

 その中でも「学園の歌」は、本学にしかないもので、多くの歌が、学園の礎を築かれた創立者人見圓吉先生や人見楠郎先生をはじめとした学園関係者の方々によって作詞作曲されました。「校歌」、そして学校行事で歌う「祝歌」はもちろんトップに収録されています。また、「追悼の歌」や「恩師同窓に捧げる歌」は、今でも墓前祭などで必ず歌われています。しかし、それ以外の歌は、残念なことに、あまり歌う機会がなくなってしまいました。
 東明学林や望秀海浜学寮の歌もいろいろ入っています。その中で、望秀海浜学寮に宿泊した経験のある卒業生なら、だれでも一番心に残っている歌は、きっと「那古の思い出」だと思います。人見楠郎先生の作詞で、井上正先生の作曲です。このメロディーを聞いていると、鏡ケ浦に静かに打ち寄せては引いていく波の音、日が少しずつ暮れていって、周りの景色がだんだんに影絵のようになっていく夕焼けの那古海岸の景色が心に浮かんできます。
東京出身で故郷がなかった学生達にとって、昔は望秀海浜学寮が、心のふるさとのようなものだったのかもしれません。

那古の思い出
1.鏡のような 那古の海
  静かにあけた 青い海
  朝の空気を すいながら 
  貝がら集めた 砂浜に
  ぽっかり咲いた 月見草
  楽しいおはなし してくれたっけ
2.ぎらぎら光る 那古の海
  夢いっぱいの 夏の海
  げんきに泳いで 沖の島
  陽やけた顔の すいか割り
  白波けって とぶヨット
  日暮れになるのが はやすぎたっけ 
3.こがねの月の 那古の海
  忘れられない 夜の海
  なぎさに立って 友だちと
  はるかに灯台 見ていたら
  風がやさしく 頬なでて
  「お休みなさい」してくれったっけ

 最近は行事などで学生のみなさんが一斉に集まって、歌う機会も少なくなりました。「校歌」や「祝歌」は歌う機会も多いので、これからも大事にしていきたいですね。