管理栄養学科の紹介動画として、3年次前期に開講されている給食経営管理実習の販売日に密着したドキュメント動画が公開されました。
今回は動画内では説明しきれなかった給食経営管理実習についてご紹介します。
【実習の目的】
「給食」と聞くと学校で食べる給食を思い浮かべる方が多いかもしれません。
実際には、学校だけでなく、病院や高齢者福祉施設、会社など特定多数の人に継続的に提供する食事を給食と言います。
給食を提供するには、献立の栄養面だけでなく、安全面、経済面など給食の運営計画から
評価までを総合的に判断し、マネジメントする能力が必要になります。
3年次前期に開講される給食経営管理実習は、
そのような給食経営管理業務の一連の流れを理解し、
運営できる実践力を養うために実施されています。
【実習の実施方法】
給食経営管理実習では、給食提供の対象者、食数、給与栄養目標量、提供方法、販売価格、
栄養教育の方法等を設定し、実際に学内で給食を販売します。
学生は管理栄養士班、調理班、観察班のグループに分かれて、実習に臨みます。
管理栄養士班は提供する献立や実際の作業工程を考えるだけでなく、食材の管理や安全面、
食事の提供の管理など総合的に運営していきます。
調理班は管理栄養士班の指示に従い、食材の下処理から盛り付けまで、一連の調理を行います。
観察班は、管理栄養士班や調理班の作業を観察し、
適切な衛生管理が行われているか確認をする役割です。実習の各回で学生が担当する班が変わり、
実習が終わるまでに全ての役割をそれぞれ担当します。
今回は事業所給食(社員食堂)の設定で100食分調理し、提供・サービスを行います。
また、各献立には、食物繊維不足解消メニュー、塩分コントロールメニューなど、
実施週ごとにテーマが課されています。さらに調理様式として、和食、洋食、中華といった指定や、
肉、魚、焼く、揚げるといった材料や調理方法が指定され、学生が考案した給食が提供されます。
学生は販売日に向けて、献立の内容や調理方法、献立のテーマを伝えるリーフレットや、
試食室の装飾など試行錯誤し、販売日を迎えました。当日の様子は是非動画をご覧ください。
また、今年度作成した献立は、管理栄養学科のインスタグラムでも公開していますので、
こちらも是非ご覧ください。