12月6日から11日までの6日間、東京国際フォーラム(有楽町)にて開催された
ICN2022(第22回国際栄養会議)に管理栄養学科の学生さんがボランティアとして、
多数参加しましたのでその様子をご紹介します。
第22回国際栄養会議は4年に1度開催され、栄養科学と食糧科学の専門家が集う国際栄養学会議です。
世界の全ての地域の社会の発展、人々の生活の質の向上、栄養と食品に関する諸課題の解決、
そして健康福祉に貢献することを目的として行われている会議です。
日本での開催は1975年の京都開催以来、47年ぶりの2回目で、
世界107か国と地域より3,189名(内、国外から1,869名)の参加が予定された会議でした。
今回、管理栄養学科からは大学院生2名を含む、
2年生から4年生までの合計8名がボランテイアとして参加をしましたのでその様子をお伝えします。
今回のボランティア参加者は、その特典として空き時間には自由にシンポジウムや演題発表を聴くことが出来るという、
とても学生さんにとっては嬉しい特典がついていました。
(国際学会の参加費はとても高く、学生さんには超お得な待遇です!)
ボランティアの仕事は主に、受付、クローク業務、プレゼンテーションの進行補助などで、
折に触れて英語での対応も迫られたようです。本会議に参加した教員に会場で合えば、笑顔でツーショットです。
(写真:国際保健が専門の白山先生と3年生Kさんとのツーショット)
とてもエンジョイしている雰囲気が伝わってきます。
以下、ボランティアとして参加した学生さんの感想です。
4年生 Mさん
ボランティアでは、進行補助係としてタイムキーパーなどを担当しました。
業務中に、国や地域ごとの栄養政策の違い、大豆ミートや食用コオロギの活用など、
色んな分野の最先端のテーマのお話が聞けて大変勉強になりました。
海外からの参加者も多かったので、発表の打ち合わせを英語で行うことが多く、
スムーズにコミュニケーションを取るには英語力が必要だと痛感しました。
今回のボランティアを通して、もっと英語を話せるようになりたい!と思いました。
初めての国際会議参加でしたが、今後も国際学会などに参加してみたいです。
(写真:会場(国際フォーラム)のライトアップをバックにMさん)
3年生 Kさん
私はプラネタリーヘルスダイエット(健康と地球環境の両方に良い食事法)、SDGsなどに興味を持っていたので、
世界中の人がこんなにも本気になってみんなで考えているのを目の当たりにして、すごい事だと思いました。
様々な食や環境課題について、国、民族、言語が違う人々が皆で考えていることに圧倒されました。
今回のボランティアを通じて、私の関心事はマイノリティー派で重要と考える人は少ないと思っていましたが、
世界に目を向けると戦争などで分断しがちな国の垣根を越えていける、共通の重要な課題なのだと思いました。
2年生 Yさん
国際会議に参加して、普段、授業で習っていることとは異なる新鮮な体験が出来ました。
授業では習わないテーマについて科学的根拠を元に、皆が共通言語(英語)でプレゼンをし、
専門家や研究者がディスカッションをしている姿を見て、栄養学のことだけではなく、
日本との違いも感じることが出来ました。また、海外の方々は感情表現も豊かで、
日本人よりも積極的に発言している姿に、日本人ももっと積極的に発言していくべきであると感じました。
ボランティアでは、流暢な英語が話せなくても、海外の方々とコミュニケーションをとり、
意思疎通できた時の感動は忘れられません。興味を持ったことには、
とりあえずやってみる精神が、こんなにも良い経験に繋がるとは思ってもいませんでした。
2年 Yさん
今回、国際栄養学会のボランティアに参加して、
栄養が様々な分野から世界中で考えられていることを再認識しました。
また、一緒にボランティアを行っている方々の他大学での研究内容などをお聞きして、
自分の関心がなかった分野にも興味を持つことができました!
(写真:ボアランティアにチャレンジした2年のYさん、Yさん)