ボストンサマープログラム2025 参加報告

今年も8月4日~30日までの約1か月間、ボストンサマープログラムが実施され、管理栄養学科からは3名の学生が参加しました。今回は、フォーカスグループフードマネジメント」に参加した3年生の柳井さんにその様子を報告していただきます。
フォーカスグループとは、いくつかのテーマでコースが分かれています。留学期間中は、各テーマに沿った専門英語やフィールドトリップが行われます。例、「フードマネジメント」「ホスピタリティー」「アメリカン・ビジネス」「ボランティア」など

1日の流れ 

6:00~ 起床・準備
7:00~ 朝食
8:00~  ESL (英語クラス:100分)
9:50~ フォーカスグループESL (英語クラス:100分)
11:30~ 昼食 
12:30~ フォーカスグループ
終了時間は日によって異なりますが、14:00~14:30の間に終わることが多かったです。 
14:30~ 自由時間
遊びに出かけたり、学内で友人と過ごしたり、課題を行ったりと、思い思いに過ごしていました。
18:00~ 夕食 
19:00~ 自由時間
入浴をしたり、ムービーナイトを楽しんだりと、ゆったりとした時間を過ごしていました。
24:00 就寝 

英語クラスの様子
講義形式の授業は少なく、ペアワークやグループワークを中心に進められました。
私が受講したクラスでは、イディオム学習、ペアでの意見交換、英語を使ったゲームを行うことが多かったです。毎日1つずつイディオムを学び、その表現を使って「日本とアメリカの違い」や「最近あった面白い出来事」などをペアで共有しました。楽しみながら自然に英語力を伸ばすことができました。

フィールドトリップの様子
フィールドトリップでは、UMASS(マサチューセッツ大学)のカフェテリアやSysco、昭和ボストン内のカフェテリアを見学しました。各施設では、HACCPシステムがどのように運用されているかを中心に学び、アメリカの食品安全管理について理解を深めました。また、フィールドトリップでは、各施設の食事を体験できるのも楽しみの一つで、どの食事もとても美味しかったです。

NYトリップ
ニューヨークへの1泊2日のトリップでは、メトロポリタン美術館の見学、ブロードウェイミュージカルの鑑賞、クルージングツアーなどを体験しました。
ブロードウェイでは『アラジン』を観劇し、海外の方々の歌声や舞台の迫力に感動しました。ボストンとは異なる街の雰囲気や活気を感じ、大きな刺激を受けました。 

最も大きな学び
私にとって最も大きな学びは、“チャレンジすること”の大切さです。
今回、知り合いが一人もいない状態での参加でした。これまでの私なら、「知っている人がいないのは不安だからやめておこう」と考えていたかもしれません。しかし、「留学できるのは今しかない」と思い切って参加を決めました。
実際に参加してみると、「こんなに多くのことを吸収できて、楽しかった夏はなかった!」と言えるほど充実した時間を過ごすことができました。勇気を出して一歩を踏み出すことで得られるものは、その勇気以上に大きな価値があると実感しました。この経験を通して、これからもさまざまなことに積極的に挑戦していきたいと強く思っています。

一番の思い出
留学中で最も印象に残っているのは、地元の方のお宅を訪問したことです。
昭和ボストンで行われた「地元の方と夕食を楽しむ会」で知り合った方に、お盆フェスティバルの際、「ぜひうちで夕食を一緒に」とお誘いいただき、ご自宅に伺いました。
お宅では家の中を案内していただいたり、日本映画『Shall we dance?』を一緒に鑑賞したりと、まるで祖父母の家に遊びに行ったような温かい時間を過ごすことができました。昭和ボストン内での生活が中心だったため、実際に地元の暮らしに触れられたことはとても貴重な経験でした。夕食にはラザニアを、デザートにはアイスクリームを添えたアップルパイをいただきました。どちらもとても美味しく、心まで温まるひとときでした。

皆さま、柳井さんのボストンサマープログラムでのご報告、いかがでしたか。語学力だけでなく、異文化への理解チャレンジする勇気など、たくさんの大切なことを学ばれたことが伝わってきます。この素晴らしい経験を、今後の学びや将来にぜひ活かしていって欲しいです。

Sysco:世界一の業務用食材、厨房器具、食器などを販売している食品流通企業
HACCP:HACCPとは、Hazard Analysis and Critical Control Point(危害分析重要管理点)の略で、食品の製造・調理における食中毒などの危害要因を科学的根拠に基づいて管理する国際的な衛生管理手法です。