今回は「栄養教諭制度」についてご紹介します。
栄養教諭は、学校給食の管理だけでなく、子どもたちへの食に関する指導や健康づくりを担う専門職です。学校栄養職員も担任や教科担当教員と協力して食育を行いますが、栄養教諭は教育職員(教諭)として、自ら授業を構成し、成績評価などにも関わることができます。
本学では、管理栄養士養成課程と並行して教職課程を履修することで、栄養教諭1種免許状※の取得を目指すことができます。
卒業までに、管理栄養士国家試験受験資格に必要な科目に加えて、教職課程の科目を履修していきます。「教育方法論」「教職概論」「教育心理学」などの教職に関する基礎科目に加え、「学校栄養教育論」などの専門科目を学び、集大成として4年次には1週間の「栄養教育実習」が行われます。土曜日や6限などの遅い時間帯まで学習に取り組むことも少なくありません。
なぜ、栄養教諭資格を取得しようと思いましたか?
小学生の頃、給食委員会に入り給食業務を間近で見る中で、栄養教諭という職業を知りました。大好きな給食を仕事にでき、食育を通して子どもたちの健康に役立てると感じ、取得しようと思いました。
実際に学習し、単位を取得してみていかがでしたか?
管理栄養士の授業に加え、教職課程を履修することは決して容易なことではありませんでした。ですが、栄養教諭に必要な知識や技術を身につけることのできる授業が多く、興味を持って取り組むことができました。特に話し方や媒体の作り方は、4年間で大きく成長できたと考えています。
教育実習の様子や、実習を通して感じたことを教えてください
教育実習では、給食経営見学や講話、授業見学など現場でしか学ぶことのできないことに触れることができました。栄養教育実習は6日間と短かったため、事前に教材研究や授業媒体の作成などの準備をしていきました。実習を通して感じたことは、子ども、各家庭の考えはかなり多様化しており、さまざまな方向への健康情報等にアンテナをはる必要があるということです。特に個別的な相談指導の重要性や難しさを感じました。
将来、この資格をどのように活かした管理栄養士になりたいですか?
4月からは神奈川県内で栄養教諭として勤務します。勤務校での給食経営を行うだけでなく、ネットワーク校とも連携を図りながら食育の推進等を積極的に行い、子どもの健康に繋げていきたいと思います。

栄養教諭は、子どもたちの「食」と「健康」を支える重要な役割を担っています。橋本さんのインタビューからは、専門的な知識だけでなく、伝える力や現場で考え続ける姿勢が求められる職業であることが伝わってきました。
本学では、管理栄養士としての学びを基盤に、教育現場で活躍できる栄養教諭を目指すことができます。栄養や食育に関心のある方は、ぜひ進路の一つとして栄養教諭という道を考えてみてください。
※栄養教諭一種免許状とは、大学(学士)卒業を基礎資格として取得する免許状で、小学校・中学校・義務教育学校・高等学校・特別支援学校において栄養教諭として勤務することができます。



