『『古事記』にみる敗者の形象』を刊行しました。
著者は 日本語日本文学科教授の 烏谷知子先生、
表紙絵は 初等教育学科准教授の 早川 陽先生 です。
『古事記』に記された「敗者」は輝きを放っています。 ブックレットでは日本最古の古典『古事記』に描かれた敗者に焦点をあて、倭建命、須佐之男命や沙本毘売ら六人のヒーローやヒロインの伝承の意味を、原文や諸説を踏まえて考え、近代に至る芸術作品におけるこの神話伝承の受容事例を辿っています。『古事記』は、古代王権の側から逐われ悲哀を背負う敗者を蔑みの対象ではなく、むしろ顕彰する姿勢で描いており、日本人の敗者を讃える心情はすでに『古事記』に色濃く表れていることを確認しました。(著者:昭和女子大学 大学院文学研究科教授・近代文化研究所長・所員研究員)
サイズ:B5判 157頁
価 格:定価1,100円(本体1,000円+税10%)
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