<授業の予習・復習、宿題で大変なことはありますか>
この学期になって中級へと進級してから、教科書の単語の量が以前よりとても増えました。なので予習の時の日本語の意味調べも、復習や听写の準備などがとても大変になりました。でも大体口語が出来るようになってくると、あとはいかに多くの単語を知っているかなので、仕方ないことですし、その段階にまで至ったことは嬉しいことですが、やはり、単語を暗記するのはとても大変です。留学が終わろうとしている今ですら、自分の思っていることの半分も伝えられなかったり、道端や郵便局でのやり取りが、まだまだ分からないことだらけで、どれだけ進歩できているかという不安もあります。なので残りの授業の時間を大切にしたいです。
<寮・ホームステイ先で心がけていることは何ですか>
上海の寮には管理人や、洗濯をしてくれるおばさんやおじさんが毎日います。顔を合わすたびに私は挨拶をするように心がけています。おしゃべり好きな管理人のおじさんに捕まった時は、上海訛りに困りつつ、必死に聞いておしゃべりしたり、ちょっと夕飯を買いに行くのにも挨拶をして出て行くようにしたり。日本人でも上海人でもあいさつされて嫌な気持ちをする人はいないはずですから、元気な声で、ずっと挨拶を続けてきました。意識的にというわけではありませんが、無意識の習慣だったので、この良い習慣をこの留学の最後まで続けようと思います。
<あなたの今月の大イベントは何ですか>
5月の第3週に学校旅行が企画され、参加しない生徒は4連休となる日がありました。中国の連休はどこを覗いても多くの人で、その景色や場所を見るのではなく、多くの中国人を見て終わるようなものです。ですから、中国人と被らない連休はとても貴重で、この連休をどう生かそうかと考えました。そこで、日帰りではギリギリと思っていましたが、思い切って南京に行くことにしました。高速鉄道をつかうと2時間弱で上海から向かうことが出来ます。南京では中山陵、明孝陵などの世界遺産や中国の学生が修学旅行で訪れるような有名な場所に絞って日帰りお出かけを決行しました。
中山陵は孫文のお墓でとても広大な敷地、山に沿って作られています。そこに至るまで沢山の階段を登らなければならないのですが、27度の炎天下、天候に恵まれたことは嬉しいのですが、長い階段を上るには少し厳しい気温でした。しかし登り切って南京市内方向を見ると、とても景色が良く清々しい気持ちになりました。孫文が南京を見渡しているように像が立っており、多くの人が訪れていました。
そのほかの場所は平日という事もあり人が少なく、とても快適に見て回ることが出来ました。京都の様に現代の町と古代の遺産の混在する都市で、市内を見ていても面白く、上海とはまた違った雰囲気を味わうことが出来て良かったです。
一つ衝撃だったのが、とても歴史ある塔に大量の落書きがあったこと、そしてその中に「日本人と犬は入るな」と書いてあったこと。少し残念に思いましたが、上海に居る時は自分が日本人であってもそういう感情をぶつけられることが無いので、やはりこういった考えを持っていて、ここに残した人いるのだという良い体験になりました。
この日は3万歩以上、最終的には4万歩近く歩き、上海に帰った時には疲労困憊でした。ですが、多くの歴史ある遺産を見ることが出来て、とても有意義な1日となりました。