第4期生・スペイン留学便り ~アルカラ大学アルカリングア 1月編・その3~

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<今年はどのように授業に取り組みたいですか>
2月からブリテッシュカウンシルも始まるので、今までは暇な時間が多かったのですが、その生活がいいように変わってくることを願っています。スペインで生活するうえではスペイン語は重要ですが、スペインや日本を含めもっと広い視点で見ると一番重要なことは英語を話すことがどれだけできるかだとこの先の将来を生きる上では重要だと日々感じています。日本では8年間英語を学んできたつもりでも実際には全然しゃべることができず、ただただ入試やテストに向けた力ばかりで、実用的な英語力は全くと言っていいほど身についていません。どの様な言語においてもいえることだと思いますが、筆記や文章を読み書きの力よりも会話などのコミュニケーションをとる力が重要だと感じます。その力を蓄えるためにはやはり日本でのスペイン語の授業では補いきれないと感じます。今スペインにいて、スペイン人の先生と様々な国から集まった仲間とともに、すべては伝わりきらなかったとしても苦労して会話をすることが一番力になると感じます。残りの四か月をこの環境に感謝し、日本に帰っても後悔しないくらい授業を通じて様々なことについて話して学んでいきたいです。

<ホームステイ先での生活を通じて、生活面や考え方などで何か変化したことはありますか>
ステイ先には今月1歳になったばかりの赤ちゃんがいます。日本にいたころは身近にあかちゃんと触れ合う機会も少なかったため子供を持つということが実際どのようなことなのか、お母さんの偉大さなど考えたこともありませんでした。しかし毎日赤ちゃんとそのママの生活を見ていて、子供一人育てることがどれだけ大変なのかを学ぶことができました。私の家庭の場合、赤ちゃんのお父さんはいないシングルマザーの家庭のためなおさらそれがどれだけの負担になることについてもよく感じました。日本では結婚をすることが女性のゴールのようになっていることが多いですが、スペインでは結婚しても本当に多くの人が離婚をしています。私たちの昭和の学生のステイ先の約半分の家庭に旦那さんがいません。それでも人生を楽しく満足に皆が生活しています。その姿を見て、結婚がゴールではないこと、男性の力を借りなくても、自分の力次第でいくらでも人生を素晴らしいものにできるということを強く感じました。

1歳の赤ちゃんとそのお母さんのお誕生日パーティー

<元旦はどのように過ごしましたか。また、新年の抱負を教えてください>
元旦は日付が変わる一時間前くらいから夕食がはじまって、日付が変わるまでの12秒間に一秒ごとに願い事を思い浮かべながら一粒ずつぶどうを食べるという文化があるのですが、私は家族みんなが真剣に鐘の音に合わせてブドウを食べている姿に笑いがこらえきれず、三個目のブドウでリタイアしました。ブドウを食べ終わった後、みんな急にそれぞれ電話をかけ始め、家族や恋人などその場にいない人に年が明けた喜びを伝えあっていて、本当に情が深いと感心しました。その後は一晩中お祭り騒ぎでした。ママたちは60歳手前になっても一晩中フィエスタをしていたので驚きました。昼過ぎまで寝て、夜はスペイン人の男の子と、マドリッドでお茶をしながら彼が見た日本のドキュメンタリー番組で疑問に思ったことを聞かれたりして話しました。たとえば、「なぜ日本人は猫をなでるのにお金を払うのか(猫カフェ)」など日本に住んでいたら当たり前の文化過ぎて疑問に思うことがなかったことに対して改めて聞かれると自分の中でも新しい考えや発見があり、良い時間を過ごすことができました。

年明け初めて撮ったホストファミリーとの写真
元旦のお昼ご飯~魚介類が苦手な私のために作ってくれたお肉のパエリア~
日本のドキュメンタリー番組好きなスペイン人の男の子~お互いの国の文化について語り合った~

☆Y・H☆