第4期生・スペイン留学便り ~アルカラ大学アルカリングア 2月編・その3~

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<一番楽しい授業は何ですか>
一番楽しい授業というよりかは、教師、クラスメイトによって授業のやりがいは大きく異なります。今期、1~3月期のセメスターで自分から申し出てクラスを変えました。何故なら、以前のクラスのメンバーからは発言意欲が見えなかったからです。現在のクラスは私以外13人が中国人で、アイルランド人が1人、日本人が私1人の計15人クラスです。勿論、授業内ではスペイン語のみしか使わない、ではなく、使えないため自分の会話力は随分伸びたと感じております。また、隣の席の友人が勤勉であり、それに負けじと私も励みながら勉強しております。お互いに高め合える人がいるクラスというのが私にとって一番やりがいのある楽しいクラスだと考えます。また、そのクラスの雰囲気を作るのも先生の役目であり、彼はとてもひょうきんでいつも冗談ばかりなのですがそれがクラスのムードをあたたかくし、いつも大盛り上がりな授業となっています。

中国出身のクラスメイトたちと食事へ
アルカラに短期留学に来た韓国出身の友人と

<週末はどのように過ごしていますか>
最近では、週末は積極的に外出するように心がけています。留学生活残り100日を切り、1日1日がさらに貴重なものとなってきます。スペインという地でしか行えないこと、体験できないことをやり残すことなく満足するまで行動して最後に笑顔で帰国したいと思います。私は日本人学生と出かけるよりも、ホームステイ先の家族と週末を過ごすことが多く、先日もお孫さんの家に行ってきました。最初は人見知りされていましたが、今では懐いてくれ、偶にふざけて悪い言葉を言われるくらいの仲になりました。しかし、凶暴な時もあり髪の毛を引っ張られたり、叩かれたりするのでその時は流石に一緒に遊ぶことを拒否します。いくら子供といえど人間性を養っていく上でしていいこととしてはいけないことの区別を知らなければならないと思うからです。大人になってから直そうといってもそうはいきません。スペインにいる間、お孫さんたちにできるだけ安易なスペイン語で伝えられることを伝えていけたらと考えております。

クラスメイトと美術館に行った日の帰り道
マドリードにあるアトーチャ駅の夕暮れ

<普段の生活で注意していることや気を付けていることはありますか>
自分では当たり前だと思って行っていることが、他人にとっては当たり前ではないのだということを普段の生活の中で目の当たりにしました。私のホームステイ先には30歳のお兄さんがいるのですが、彼に対して気になる点が多々あります。まず、食後に自分の皿を片付けないということです。これは、文化でもなんでもなく、「誰かがやってくれる」精神が滲み出ています。また、食事中にスマホをずっと見続けている点です。通知が来るたびにフォーク片手にスマホをもう片方の手に持ち返信し続けるという姿が大変不快です。それに対して両親が何も口出しをしないので私もどうすることもできませんが、現代社会の大きな問題であり彼はスマートフォン依存症だと考えます。このように長らく生活をし続けると、夫婦がいい例であるように、お互いの些細な点が目立ってきます。それに対して自分はきちんとできているかを判断する材料ともなるので、反面教師として残りわずかな生活の中で自分を高めていきたいです。

☆R・S☆