インターシップ生の書評

インターンシップ生がおすすめの本の書評を書いてくれました。
ぜひ、ご覧下さい!!
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タイトル:『でーれーガールズ』
著者名:原田マハ
出版社:祥伝社
請求記号:913.6/Har

「でーれー」って何?と疑問を持った方もいるかと思います。「でーれー」とは、岡山県の方言で「すごい」という意味です。つまり、タイトルからもお分かりの通り、この本は岡山県を舞台にした作品です。
東京から転校してきた女子高生、鮎子と、鮎子のことを馬鹿にしてくるクラスメイト武美が、鮎子の創作恋愛漫画を読んだことをきっかけに仲を深め、いつしか大親友になっていく青春物語です。しかし、彼女たちはある出来事を機にケンカをしてしまいます。そして、その後、武美が転校してしまったことで、二人は離れ離れになってしまいます。
些細なことがきっかけで、鮎子の青春時代は苦い思い出となってしまいましたが、約30年ぶりの同窓会での再会を機に、苦い思い出は甘酸っぱく、せつない思い出へと変わっていきます。
この本を読んで、皆さんも高校時代の思い出に思いを馳せてみてはいかがですか。
物語の最後にわかる、衝撃の事実も必見です!ぜひ、ご覧ください。  (A.I)

 

タイトル:『総理の夫』
著者名:原田マハ
出版社:実業之日本社
請求記号:913.6/Har

史上初の女性総理大臣になった妻、相馬凛子の奮闘する日々を鳥類学者の夫、日和が書く日記で物語は進んでいきます。目からウロコの行動を颯爽とやってのけるクールな妻と天然で妻思いの夫、2人のやり取りが読んでいて心が温かくなります。
また、スピーチライターを題材とした『本日はお日柄もよく』のように原田マハさんの書くスピーチの場面は、無意識に引き込まれこのような政策なら賛成と納得させられ感動もしました。
政界についてもわかりやすく書いてあり、読み始めたら止まらなくなること間違いなしの、面白くもあり感動する作品です。ぜひ、読んでみてください。  (M.H)

 

 

タイトル:『バムとケロのにちようび』
著者名:島田 ゆか
出版社:文溪堂
請求番号:J726

『バムとケロのにちようび』は島田ゆかさん作のシリーズものの絵本です。ある雨の降った日曜日、犬のバムとかえるのケロちゃんは本を読んで過ごすことにします。ふたりは部屋を掃除して、おやつのドーナツを焼いて、本を探しに屋根裏部屋へと向かうのですが……というお話です。オススメポイントは2点。1つ目は主人公ふたりの魅力です。犬のバムはしっかり者。かえるのケロちゃんはやんちゃでいたずら好き。全体を通してコンビとしてバランスが取れていて、読めば読むほどふたりが愛らしく見えてきます。2つ目はシリーズものの良さです。バムとケロシリーズは今回紹介している『バムとケロのにちようび』から始まり、『バムとケロのそらのたび』、『バムとケロのさむいあさ』、『バムとケロのおかいもの』、『バムとケロのもりのこや』の計5冊で構成されています。ストーリー自体は一冊で完結するのですが、それぞれの本に共通して出てくる大きな家具から小さな雑貨まで丁寧に描かれており、シリーズを通して読むことで「この雑貨前も見た!」、「これは前にふたりが買っていたやつだ!」といった発見が味わえます。絵本はその名の通り「絵のある本」です。島田ゆかさんのイラストは字を絵にするだけではないので、眺めて楽しめことができますし、ふたりの日常はとても幸せそうで、私もこんな暮らしをしたい!と読むたびに癒されます。そんないろいろな楽しみ方ができるバムとケロの世界を楽しんでみませんか? (H.U)