2016年2月

学生研究発表会 [2016年02月29日(月)]

<日文便り>

2月29日、日本語日本文学科の学生研究発表会を開催しました!
これは卒業年次生が卒業論文の研究成果を発表する、大学4年間の学びの集大成。
2年生にとっては、ゼミを決める重要な機会となります。

会は分野ごとに分かれ、それぞれの教室にて発表が行われました。

<日本文学>
・上代・中国文学
・中古文学
・中世・近世文学
・近代文学
・児童文学

<日本語学>
・日本語学

<日本語教育>
・日本語教育

その様子をご紹介します。

DSC_9734  黒板を使用した説明や、

DSC_9725  DSC_9745  パワーポントを使用する学生も。

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質疑応答にもしっかりと答える様はさすが4年生です。

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とても有意義な研究発表会となりました!

(NG)

斎藤茂吉の2月 [2016年02月25日(木)]

<日文便り>

この文章がアップされる2月25日は、歌人斎藤茂吉(1882~1953)の忌日にあたります。近代写生派短歌を代表する茂吉の作品は、国語教科書に採用されることも多く、とりわけ次の2首は、教科書に採られた近代短歌の最多3位と8位となるため、おそらく多くの人が一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

のど赤き玄鳥ふたつ屋梁にゐて足乳ねの母は死にたまふなり

死に近き母に添寝のしんしんと遠田のかはづ天に聞ゆる

この2首は茂吉の第一歌集「赤光」(1913)中の「死にたまふ母」に収められたもので、母危篤の一報を受け帰郷した茂吉の臨終前後の痛切な悲しみが詠まれています。この2首に見られる「死にたまふ母」の絶唱が、「赤光」への注目を集めたことは確かですが、「赤光」には、2月を詠んだ「きさらぎの日」のように、日常生活の中から詠われた作品も多く収められています。「きらさぎの日」から2首あげてみます。

きさらぎの天のひかりに飛行船ニコライ寺の上を走れり

まぼしげに空に見入りし女あり黄色のふね天馳せゆけば

お茶の水のニコライ堂とその上空を飛ぶ飛行船、「光の春」の中に異国情緒を感じさせる光景が出現しています。まぶしそうに黄色い飛行船を眺めている女性の姿も詠み込まれ、陽の光が春を実感させる2月が写し出されています。一方、厳寒の2月も「赤光」には詠まれています。

遠く遠く流るるならむ灯をゆりて冬の疾風は行きにけるかも

「二月作」と付記された「犬の長鳴」中の一首で、隙間風が部屋の電灯を揺らす深夜、作者は外の木枯らしに耳を傾けています。「きさらぎの日」の2首に春に向かう2月の明るさが描かれたとすれば、この作品の背景は厳冬の2月でしょうか。厳冬と早春といった2月の二つの貌を「赤光」から探してみました。

(Y.I)

Learning by Doing 「模擬授業」から学ぶこと [2016年02月22日(月)]

<授業風景>

私の担当は教職課程の科目です。中学校や高等学校の教諭、あるいは栄養教諭の免許を取得しようとする人のための科目のいくつかの授業をしています。
「免許を取得する」ことは「教師になる」ということと同じではありません。免許を取っても教師にならない人の方がずっと多いのです。しかし「教員免許」を持っているということは、(必要があれば)「教壇に立って授業ができると同時に、生徒を多面的に指導できる」力を持っているということです。
その「力」(の素地)を大学で身に付けていくことになりますが、どのようにしたら身に付けられるかは、なかなか難しい問題です。授業でできることには限りがあります。

私は「教える力」をつける一つの試みとして「特別活動の研究」で模擬授業を実施しています。特別活動は、中高では学級・HR活動、生徒会、学校行事(入学式・卒業式、体育祭、修学旅行など)の「教科外活動」です。
担当する授業では、一通りの説明を終えた後、グループで「学級会・HR」を想定した模擬授業を行います。受講生は1年生から(少数ながら)4年生までいますので、できるだけ同じ学科(同じ教科)の異学年で4~5人のグループを作り、学習指導要領で示されている「学級・HR活動」の中から、自分たちでテーマと内容を決め、20分程度の模擬授業を実施しています。

 

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実際には「授業」にならず、「発表」「プレゼン」になってしまうことが殆どです。またグループでの話し合いを取り入れようとしても、話し合う内容がはっきりせず、生徒役の学生が戸惑うこともよくあります。1年生がいきなり授業をする、というのはそもそも無理な話でしょう。
それでもこれを行っているのは、とにかく経験して欲しいと思うからです。グループで行うため、全員が教師役をすることはできませんが、準備の中でイメージしていた「授業」と実際の結果のギャップを感じることはできます。そして「授業の実施役」と「生徒役」を同時にすることで、いろいろなことを学びます。
各グループの模擬授業については、コメント用紙を配り、意見を書いてそのグループに渡します。直接渡してもらうので、私は見ませんし、口頭でのコメントも行いません。その必要はないと思うからです。
「コメント用紙」とは別に私のほうに出してもらう「出席カード兼リアクションペーパー」に感想が書かれていることがありますが、「このような説明は分かりやすい」「こんな進行が良い」「内容が面白かった」とか「一方的なものだった」「授業としてどうかと思う」など様々な意見が出されています。おそらく「コメント用紙」にはもっと率直なアドバイスが書かれているのではないかと想像します。

学生たちは実践することで自ら学びます。learning by doing あるいはlearning through reflection on doing は教育の一つの原則です。模擬授業のねらいは、授業をお互いに体験することで「教える力」を身につけることと同時に、自分自身がlearning by doing の原則に基づいた授業ができるようになる(とまではいかずとも、そのような授業を目指すことが大切であることに気づく)ことにあります。
collaborative learning(協働学習)の出発点は、学生の学ぶ力を信頼することです。そして目標は、より広い学習の共同体への参加を促すことです。その道を指し示すことが教師の役割です。私自身それができているとは思いませんが、そのような方向を目指したいと考えながら、授業を行っています。私にとっても模擬授業から学ぶことは多いのです。

(TO)

書道実習Ⅴ [2016年02月19日(金)]

<学生の声>

書道実習Ⅴを受講していた四年生のみなさんに、最後の授業の際に感想を頂きましたのでご紹介します♪

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書道実習

授業担当の槍田先生と

 

大学に入り、今まで縁のなかった書道に触れることができて、本当によかったです!毎週書いていくうちに書道の楽しさや奥深さを知ることができたようにおもいます。今後ますます書道に触れる機会を増やしていけたらいいと思っています。(M.I)

 

小学生の頃から習い続け、一度は高校生で辞めてしまった書道をまた大学で4年間学ぶことができて本当によかったと思っています。書けずに苦しんだ時もありましたが、書道実習は自分と向き合う良い時間でした。(S.H)

 

小学生以来、筆を持つことがなく、大学一年生で久しぶりにした書道は自分でも驚くほど下手でした…
なかなか上手く書けず、投げ出したい時もたくさんありました。それでも私のことを見捨てずに指導してくださった先生方には本当に感謝しています。
決して上達したとは言えませんが、書道の時間が楽しくなりました。
先生には三年生の頃とは見違えるほど書道に熱心になったと言われました。書道で培ったものはこの先の人生できっと役に立つと思います。
昭和女子大学で書道を習えて本当によかったです。(M.T)

 

大学に入って、初めての書道の授業…筆を持ったのは中学生以来でした。
最初は本当に上手く書けず、挫折しそうになったことも何度かありました。最後の最後まで、先生方にはご迷惑をお掛けしましたが、今では書道が楽しいと思えるようになりました。
4年間、書道で学んだことは決して忘れられません。
これからの人生で、どのように書道に関わっていくかわかりませんが、これからも先生方に学んだことを生かしていきたいと思います。(E.Y)

 

小・中と習字は苦手でしたが、大学に入ってからは書道が楽しくて、とても好きになりました。
そうなれたのも、昭和女子大学で書道を教えてくださった沢山の先生方のお陰だと思っています。
1年生のときには、半切に書くなんて絶対無理だと思っていましたが、4年生では手紙を書くまでになりました。
まだまだ上手ではありませんが、成長を実感することができて本当に楽しかったです。(A.M)

 

4年間の書道実習があっという間に終わりました。正直なところ、筆を持ったのは中学ぶりで、かつ毛筆が苦手な私にとって週1回の授業で技術に磨きをかけることは大変難しいものでした。それでも、授業時間以外にも課題をこなし、書道の深みや楽しさを一緒に実感する仲間がいたことは大きかったです。書道実習を履修してよかったと、心から思います。(C.O)

 

1年生のとき国語の免許のために何気なく始めた書道でしたが、無事4年間続けることができました。うまく書けず課題をこなすのに時間がかかりましたが、書道の面白さを知ることができ、続けてよかったと思っています。卒業してからは筆を持つ機会も減りますが、書道実習で学んだことを活かしていきたいと思います。(S.I)

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これからそれぞれの道に進んでいく四年生のみなさん。
大学で学んだことを活かし、社会でも輝いてくださいね!

みなさんのご活躍をたのしみにしています♪
(NG)

昭和女子大学の花だより(20) [2016年02月05日(金)]

<花便り>

平成28年2月6日

57芙蓉──撮影日 平成27年7月29日  於昭和の泉

学名 Hibiscus mutabilis  (アオイ科フヨウ属)

7月から10月初旬が開花期。中国原産。気品のある五弁花。日本では関東以南で栽培。朝咲いて夕方萎む一日花。白花や八重咲きの栽培種がある。1㍍強~三㍍の落葉灌木。樹皮は製紙に用いる。酔芙蓉は、白からうす紅の花に変色する八重咲きの変種。水芙蓉は、蓮のこと。

1「あきつばのうす紅の花の色に夕日の影を重ねてぞ見る」(加納諸平)

2「花芙蓉女湯あがりて立てりけりそ」(素堂)

3「枝ぶりの日ごとにかはる芙蓉かな」(芭蕉)

4「霧晴れて白き芙蓉の雫かな」(筏井竹の門)

5「日を帯びて芙蓉の花のすわりけり」(蕪村)

6「水櫛に髪しなやかや花芙蓉」(中村汀女)

7「白芙蓉暁けの明星らんらんと」(川端芽舎)

8「秋房初結白芙蓉」(和漢朗詠集137)

9「玉池露冷芙蓉浅」(新撰朗詠集501)
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58椿──撮影日 平成28年1月23日  於大学1号館前・大学正門前歩道

学名 Camellia japonica var.hortensis (ツバキ科)

ヤブツバキから鑑賞用に多くの種類が創作された。 常緑低木~高木。2~4月が開花期。光沢あるだ円形の葉の枝先に大輪の5弁花が1つ咲く。一重、八重、半八重の花がある。上代から日本に自生する。種から椿油が取れる。髪油用、食用。

1「巨勢山のつらつら椿つらつらに見つつしのはなこせの春野を」

(『万葉集』・巻一・54・坂門人足)

2「たまつばきみどりのいろも見えぬまでこせの冬野は雪ふりにけり」

(『新勅撰和歌集』・冬・416・刑部卿範兼)

3「君が代は白玉椿八千代とも何か祈らん限りなければ」

(『後拾遺和歌集』・賀・453、式部大輔資業)

4「みの山の白玉椿いつよりかとよのあかりにあひはじめけん」

(『新拾遺和歌集・冬・623・従二位行家)

5「いろかへぬしらたまつばきおいにけりいくよのしものおきかさねけむ」

(秋篠月清集・十題百首・250・藤原良経)

6「八ちとせの秋をよはひの玉椿ちぎりかおきし霜の白菊」
(雪玉集』・秋・1429・三條西実隆)

赤椿

赤椿

白玉椿

白玉椿

(SI)

「Intermediate Japanese」 [2016年02月04日(木)]

<授業風景>

「Intermediate Japanese」を受講している留学生の最後のプレゼンテーションが行われました。
テーマは「女性と仕事」

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プレゼンの内容もよく考えられていたのですが、何よりも日本語を流暢に話す様子に驚きました。
担当の先生によると、留学生たちは、ほぼ無遅刻・無欠席だったそうです。
真面目に取り組んだ成果なのだと納得しました。

プレゼンテーマのように仕事をする女性になった時に、この授業で学んだことを活かしてほしいと思います。
それぞれの留学生の今後の活躍が楽しみです。

(KD)