2017年12月

年の瀬の挨拶 [2017年12月26日(火)]

〈日文便り〉

みなさん、こんにちは!
日文キャラクターのさくらです♪

今日からいよいよ冬休みがスタートしますが、今年も残すところあと5日。
みなさん、いかがお過ごしですか?

2017年も日本語日本文学科に関する様々な情報をお伝えしてきましたが、
日文便り、これが今年最後の記事です。

さて、タイトルにある「年の瀬」という言葉ですが、
12月になるとよく耳にするのではないでしょうか。

新明解国語辞典第七版を引くと、
意味:【清算期としての年末。】と書かれています。
「終わりよければすべて良し」という言葉がありますが、
まさに今年のことは今年中に終わらせるという意味がこめられています。

が、その前の解説の一言が非常に面白いのです。
としのせ【年の瀬】「〔それをうまく越せるかどうかが問題である〕清算期としての年末。」

「それがうまく越せるかどうかが問題である」

なんともこころに刺さる一言です。
(新明解って意外と面白いことが書いてあります。)
うまく越せるように、充実した年の瀬を送りましょう!(笑)

最後に、、、
2018年もより多くの情報をこの【日文便り】で
みなさんにお伝えできるよう精一杯頑張ります!

どうぞお楽しみに♪

(sakura)

黛まどか先生主催の句会 [2017年12月25日(月)]

〈日文便り〉

槍田先生担当の「創作B(俳句・短歌)」では、講義の他、実作も行います。

授業の一環として、
12月14日(木)4限客員教授・黛まどか先生主催の句会が開催されました。
※黛まどか先生は現代を代表する俳人であり、昨年度から日本語日本文学科客員教授です。

今回の兼題は、
「クリスマス/聖誕祭/降誕祭/聖夜/聖夜ミサ/聖夜劇/聖歌/聖樹」で、
それぞれ2句詠みました。
また、槍田先生の受講生ほか、日本語日本文学科の教職員も句会に参加しました。

句会では、選句、披講、そして、黛まどか先生・槍田先生より講評をいただき、
黛まどか先生に俳句を詠むときのポイントを教えていただきました。

学生達からは、
「俳句を詠みはじめてから、世界の見方が変わった」という声も聞こえました。
俳句は「世界で一番短い詩」と呼ばれていますが、
たった17音節のなかに、自分が切り取った日常の風景、感動を表現するというのは、
難しいことです。
写真家が常にカメラを持ち歩くように、何気ない日常の中の出来事や感動を、
いかに17音節で伝えるのかを常に考えていると、
世界の見方が変わり、より輝いてみえる気がします。

最後に黛まどか先生から、俳句をはじめたきっかけのお話もあり、
学生達にとって、とても貴重な機会となりました。

黛まどか先生、ありがとうございました。

 

(YD)

 

「文学と美術」(日本文学Ⅰ・近代B)という授業 [2017年12月20日(水)]

〈授業風景〉

この授業では、明治以降の近代文学と美術(おもに絵画)との深いつながりを
確認しながら、文学史と美術史の両方の基礎知識が身につくようにしたい、
と思っています。

文学は文字と言葉、美術絵画は色と線、それぞれ表現の素材は違いますが、
芸術ジャンルの中では「姉妹芸術」と言われて、お互いに刺激を与え合い、
優れた作品の数々を産み出してきました。

 

夏目漱石を例に取りましょう。
みなさんは「坊っちゃん」(明治39年4月)を読んだことがありますか?
この作品の登場人物は、主人公をはじめ、本名がほとんど記されず、
「あだ名」によって物語られる特異な小説なのですが、そのうちの
「マドンナ」と呼ばれる「背の高い美人」の令嬢が、ひとつの色を点じています。
始めのほうの第五章に、坊っちゃんが釣りに誘われ、舟に乗ると、
美術教師の野だいこが、教頭の赤シャツに向かって、沖合の島の景情が
ターナー(イギリスの有名な風景画家)の絵に似ているから「ターナー島」と
名づけよう、と言ったあとで「あの岩の上にどうです、ラフハエルのマドンナの絵
を置いちゃ。いい画が出来ますぜ」と言うのに、赤シャツは「マドンナの話は
よそうじゃないかホヽヽヽ」と笑う場面があります。

坊っちゃんは、「ターナー」も「ラフハエル」も知りませんので、何のことか
わからないのですが、赤シャツは、うらなり(英語教師)の婚約者である令嬢の
マドンナを横取りしようとたくらんでいて、それをにおわせる伏線になっています。
この「ラフハエルのマドンナ」はイタリアルネサンスの巨匠ラファエロの
「システィーナの聖母」(Madonna Sistina 1513‐14制作)のこと。

 

 

美術教師の野だいこはもちろんのこと、帝大出の赤シャツも、「聖母=マリア」を
描いたもののうちで最高傑作と言われるこの絵を知っていますから、二人の間に
暗黙の了解が成立するわけです。
この名画は18世紀なかばにザクセン選帝侯アウグスト3世がこれを購入し、
ドイツのドレスデンに陳列されて、この国の美術界に大きな影響を与えました。
漱石はおそらく画集を見て知っていたのでしょうが、じつは「坊っちゃん」発表の
11年前に、この絵を現地で観て感激していた作家がいました。
ドイツに留学中の森鴎外です。
23歳の鴎外が、ドレスデンのギャラリーで聖母像の実物を見て、
日記にそう書いたのは、留学2年目の明治18年(1885)の5月13日。
鴎外は当時実物を観ることのできた数少ない日本人の一人でした。

つまり、夏目漱石と森鴎外、二人の文豪が「ラフハエルのマドンナ」という
一枚の絵を介して、絆をもつことになるわけです。
この文豪どうしの結びつきが、二人の本業の「文学」ではなく、
「絵画」であるところに、わたしはとりわけ強く心を惹かれます。

こうして、文学作品の中に散りばめられた美術作品を拾いあげながら、
両方の作品を鑑賞し、理解を深めてゆくのがこの「文学と美術」の授業なのです。

最初に「文学史と美術史の両方の基礎知識が身につくように」と言いましたが、
そんな堅苦しいことよりも、美術を「見る愉(たの)しさ」「眼の歓(よろこ)び」を自分のものに
してほしい。
そうすれば、文学を「読む愉しみ」も、きっと倍増するにちがいないからです。

(吉田昌志)

待っていたよ 東明学林のみかん [2017年12月18日(月)]

〈日文便り〉

毎年今頃になると、楽しみにしていることがあります。

東明学林で育てているみかんが、世田谷キャンパスに届くのです。
今年はいつもにまして、「その日」を楽しみにしていました。
というのは、5月の学寮で、日文の2年生・3年生がみかんの木に肥料やりの仕事をしたからです。
みかんの木はたっぷりの日差しを受けるよう、斜面に植えられています。
日ごろ鍬など持ったことのない学生たちです。悪戦苦闘しながらの作業となりました。その後の台風や、涼しい夏、早い冬も案じられました。
でも、ちゃんと「その日」が訪れました。
 「よく来たね」「とってもおいしいよ」
学寮の先生方、ありがとうございました。

この福々しい気持ちを皆さんにもおすそ分けさせてください。

(FE)

12/2 教職座談会を行いました その2 [2017年12月14日(木)]

<日文便り>

12月2日(土)、教職に就いている卒業生を招き、教職履修者との座談会を行いました。
後輩たちに自分自身の経験をあますところなく伝えてくれる卒業生に
熱心に話を聞き、質問をする在学生…とても充実した時間でした!

本日は、講師として招いた卒業生の感想を紹介します。
(参加学生の感想はこちらから → 

★★★★★★★★★★★★★★★

教職を志す学生さんが多く見えましたが、各学年「今自分がやるべきことは何か」と悩んでいる様子がうかがえました。現場に出てからの話をたくさんできたので少しでも参考になれば嬉しいです。目標をもって強い気持ちで頑張ってください!
(2016年卒 C.O)

★★★★★★★★★★★★★★★

現在それぞれが悩んだり迷ったりしていると思いますが、「こうなりたいという自分」を想像し、それに向かって様々なことに取り組んでください。今行っていることは自分の気がつかないところで自分の力になっていると思います。がんばってください。
(2016年卒 S.I)

★★★★★★★★★★★★★★★

本日は、初心を思い出させていただくという貴重な時間をありがとうございました。たくさんの不安や迷いはあると思いますが、今を楽しんで頑張ってください。すべての経験は、無駄にならない!と私自身思っております。昭和の学生として誇りを持ち、歩んでいってください。応援しています。
(2011年卒 H.W)

★★★★★★★★★★★★★★★




教職志望のみなさん、先輩方に続けるようがんばっていきましょう!^^

(IM)

12/2 教職座談会を行いました [2017年12月13日(水)]

<日文便り>

12月2日(土)、教職に就いている卒業生を招き、教職履修者との座談会を行いました。
前半は司会者との質疑応答、後半は少人数に分かれての座談会というスタイルで、
教育実習や、教員採用試験、現在の仕事などさまざまな話を聞きました。

参加学生の感想を紹介します。

●実習前と採用試験について色々不安に思っていることを聞くことができてよかった。教職一本で受かるためには、やはりぶれない気持ちと覚悟が一番大切だと思った。
(3年Y.S)

●教育採用試験のテキストについて悩んでいましたが、先輩が実際に使用されていたテキストや勉強の仕方を教えてくださったので、これから頑張ろうと思いました。
正直、教育実習の不安が解消されたわけではありませんが、「きっちり準備して困ったら相談しよう」と当たり前のことですが改めて感じることができました。
(3年M.S)

●教員になるまでの過程が先生によって異なり、こういう進み方もあるのか!と、とても参考になりました。でも、みなさんが共通して、「必要なのは教師になりたいという強い意志だ」とおっしゃっていたので、めげずに頑張っていきたいです。
(2年Y.M)

●教職を習得する上で、様々な迷いを持っていました。でも、その迷いも持ちつづけながらも、多岐に渡って様々なことに挑戦することの重要性を学びました。採用試験までにやるべきことや、大学生活の中でコミュニケーション能力を高めることをおこなっていこうと思いました。
(2年N.H)

●自分が気になっていたこと、不安に思っていたことが解消されて、来て良かったと思った。貴重な経験談を聞けたことで、将来の想像がふくらんだ。教育実習の現実などを早めに知ることができたのはすごく大きいと思う。
(1年S.O)

●とてもためになった。教育採用試験のことについて詳しく伺うことができたのでよかった。教員になるために必要なこと、しなければいけないことを学べた。理想の先生像を見つけられた。
(1年S.K)



次回は、講師である卒業生のコメントをアップします。
お楽しみに!

(IM)

本学教授・烏谷知子先生が博士(文学)の学位を授与されました [2017年12月11日(月)]

<日文便り>

本学教授・烏谷知子先生が博士(文学)の学位を授与されました。

烏谷先生にお言葉を頂きましたので、ご紹介致します。

 

この度、11月29日に國學院大學で博士(文学)の学位授与が承認され、12月6日に学位授与式に出席しました。
博士論文の題目は「上代文学の伝承と表現」です。古事記研究を志したからには、いつか伝統ある國學院大學で学位が拝受出来たら研究者としてどんなに嬉しいだろうと長年思ってきました。多くの先生方に有形無形の御学恩をいただき、研究の素地が作られたことは、私の財産です。
ここに至るまでには、研究に対する迷い、職務と家庭との両立、研究から遠ざかる焦りなど思うに任せぬことが多々ありました。そのような中で、多くの方々にお力をいただき、支えられて今日の日を迎えられたことに深く感謝いたします。
これまで支えてくださった日本語日本文学科の先生方や助手さん方が学位取得を祝福してくださり、友人たちや、父と母、家族が大変喜んでくれて、嬉しかったです。
最後に、長きにわたり論文の審査をしていただき、懇切丁寧にご指導とご教示をいただいた主査・副査の先生方に心から感謝と御礼を申し上げます。
これを一つの区切りとして、今後はさらなる精進を重ね、古事記の研究を深めると共に、次の世代を担う学生さんたちに自分が得たものを伝えていきたいと思います。                                                    烏谷 知子

 

(S.D)

オープンキャンパスのお知らせ [2017年12月07日(木)]

<受験生のみなさんへ>

みなさん、こんにちは!
日文キャラクターさくらです。

今月も、オープンキャンパスを開催いたします。

日 時:12月9日(土) 13:00~16:30

一般入試を受験する方・考えている方はぜひ一度お越しになり、
本学の雰囲気を感じてみてください。

当日は、日文の先生・学生が学科ブースでお待ちしています。
みなさんとたくさんお話できることを楽しみにしております!!

(sakura)

プロジェクト活動が『リポート笠間』63号に掲載されています。 [2017年12月05日(火)]

<日文便り>

先日の秋桜祭で、古典教材プロジェクトも展示を行いましたが、その中の企画の一つ、「擬人化助動詞総選挙」の結果を、この場をお借りして発表します。
初日優勝:き

2日目優勝:べし

総合優勝は「べし」となりました。
【総合順位】
1位:べし 51票
2位:まじ 43票
3位:き 39票
4位:り 35票
5位:じ 34票

プロジェクトメンバーは「さすが「べし」は万能の神だけに強かった」とわかりにくい感想を述べていました。

さて、本プロジェクトの活動が、笠間書院広報誌『リポート笠間』にて紹介されました。「特集2 古典のひらきかた」の中で、プロジェクト活動のひとつ、助動詞擬人化の記事が掲載されています。秋桜祭や今回の記事で様々な方に知っていただくことができ、問い合わせをいただく機会も少しずつ増えてきました。プロジェクトメンバー一同、これからも本気で遊んでいくつもりです。

『リポート笠間』の記事は下記のリンクからもご覧いただけます。
『リポート笠間』
助動詞擬人化プロジェクト紹介記事