<研究室便り>
6/1(金)より光葉博物館にて、春の特別展「図書館70周年・近代文庫60周年記念 ことばのいろ
ことばのおと~人見東明と白秋・露風の詩の世界~」が開催されています。
本学の創立者・人見東明が詩人であることは知っていても、いつごろから、どのようにして、どんな
詩を書いたのか、ということまで知っている人は、残念ながら少ないのではないでしょうか。たとえば、
3号館の脇には、近代詩の先駆けとなった『新体詩抄』を記念する碑がありますが、創立者の詩を
導いた先輩・河井酔茗の詩碑も並んでいることを、多くの方が知らないだろうと思います。
今回の展示は、創立者・人見東明の歩んだ足跡をたどるため、広く、日本の近代詩を展望しながら、
創立者と同じころ「文庫」という投書雑誌からデビューし、同じ早稲田大学に学んで、明治40年代を
中心に活躍した、北原白秋と三木露風を加えて、それぞれの詩の特質を明らかにしよう、と学内の
近代文学を教える者が中心となって、企画をしました。
日本の近代文学を研究する者にとって、昭和女子大学といえば「近代文庫」の昭和、『近代文学
研究叢書』を出した昭和です。また、この『叢書』が第六回菊池寛賞を受けた、そのことによって、
広く社会に知られるようにもなりました。60年前に作られた近代文庫は、現在、蔵書76,806冊、
新聞雑誌5,206タイトルを擁する充実したコレクションとなっています。
その数あるコレクションの中から、貴重なもの、文学史的に重要なものを、精選しましたが、それは
近代文庫のほんの一部にすぎない、もっと豊富な資料が図書館の地下に所蔵されていることを
念頭において、本展示をじっくりとご覧下さい。
春の特別展「図書館70周年・近代文庫60周年記念 ことばのいろ ことばのおと
~人見東明と白秋・露風の詩の世界~」
会期 2018年6月1日(金)~30日(土) 10:00 〜 17:00
会場 昭和女子大学 光葉博物館
休館日 日曜日※6/17(日)は開館
入場無料。
特別展「図書館70年の歩みⅠ~特殊コレクションヒストリー」
会期 2018年6月1日(金)~30日(土)
会場 8号館1階昭ルーム・8号館3階図書館コミュニティルーム
入場無料。
(吉田昌志)