大学進学について

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〈受験生の方へ〉

新年度が始まりました。
先週から授業も始まり、大学のキャンパスは
元気いっぱいな学生たちであふれかえっています。
受験生の皆さんも、さまざまな目標を胸に、新年度を迎えられたことでしょう。

受験生の皆さんの中には、はっきりとした将来の夢があるという人も
いるかもしれませんが、まだ何も決まっていないという人も多いのではないかと思います。
私自身、高校生の頃は漠然としか将来のことを考えていませんでしたし、
日本文学(古典)の研究の道に進むことになるとは夢にも思っていませんでした。
ただ、「どうせ大学に進学するなら、好きなことを学びたい」と
思ったことだけは鮮明に覚えています。

大学入学後も、日本史を学ぼうか…近代文学を専門にしようか…と迷い続けました。
結果的に古典を専門とすることになりましたが、
今から思えば、中学生の頃には和歌の授業を面白いと思っていましたし、
高校生の頃には授業で聞いた歌物語の成り立ちの話に興味を持っていました。
大学進学までに「好き」「面白い」と思っていたことが、
その後の私の進む道に深く関わっていたことになります。
もしかすると、小学生の頃から大河ドラマが好きで
見続けていたことも、影響しているのかもしれません。

進路を決めかねている受験生の皆さんは、
自分の「好き」や「面白い」を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
もちろん、それだけで人生を決めることはできませんが、
何かヒントを与えてくれるのではないかと思います。

(TN)