〈日文便り〉
2月13日、日文の学生向けにノートテイク講習会が開催されました。
ノートテイクとは、話の要点をつかんでそれを筆記し、聴覚障害者に伝達するという
聴覚障害者のためのコミュニケーション保障の方法です。
本学でも、障がい学生支援室が、聴覚に障がいがある学生に対して、
主に授業での情報保障の支援や、サポート学生の募集を行っています。
今回の講習会では、
まず、前半で聴覚障害について学び、後半で実際にノートテイクを体験しました。
ノートテイクは、音声情報をただ文字にすればよいというわけではなく、
文字の読みやすさ(大きさ・太さ)、紙の位置、手の位置、座る場所や資料の置き方など
今隣でそれを読んでいる人がいるということを意識しなければなりません。
また、私たちが1分間に話す文字数に対して、書ける文字数はその4分の1以下と言われているため
話し言葉の処理のテクニックや事前の学習も必要となってきます。
実際に体験することによって初めて知ることや気づくことが多くあり、
正直、難しいと感じることもありましたが
それと同時に、書く姿勢と伝えようという気持ちをもって、
お互いに信頼関係を結んでいくということが何よりも大切だということを教えていただいた時間となりました。
これを機にノートテイカーに興味を持つ学生が増え、
学生皆がよりよい環境で授業を受けられるようになるとよいですね。
(IR)