〈日文便り〉
メダカを飼って3年半になります。メダカの寿命は2~3年だそうですので、
我が家のメダカたちはなかなか頑張っています。
さて、皆さんは、メダカを飼う上でいちばん大切なことをご存じですか。
ズバリ、水質です。水が悪くなると、あっという間にメダカは弱ってしまいます。
ところが、この水質管理がとても難しいのです。
まず、水草の量があります。日中は酸素を放出するのでよいのですが、
夜は二酸化炭素を排出するので、多すぎるとメダカが朝方ぐったりすることがあります。
少なすぎるとメダカの休むところがなくなってしまいます。
また、日があたりすぎて水温が上がってしまうと、メダカは元気なのに、
水草がダメになってしまうことがあります。
3年半で3回、アマゾンで水草を買うハメになりました。
次にエサの量です。多すぎると食べ残しが出て、水質に影響します。
人間だってたくさん運動した日はおなかが空きますが、
じっとしていたらそれほどでもないでしょう。メダカたちも同じです。
夏と冬ではエサの量を変えなければなりませんし、天候によって活動量が変わるので、
それも見極めなければなりません。メダカの数も考慮しなければなりません。
数に対して量が少ないと、強いメダカがみんな食べてしまいます。
水がきれいすぎても、フンを分解してくれるバクテリアがいなくなってしまうので、ダメ、
水の取り替えもタイミングの見極めが必要なのです。
毎日毎日、試行錯誤を繰り返しながら思うのは、こんな小さな水槽の水さえ、
人間は容易に管理できないということです。インターネットで情報を手に入れ、
便利なものをいろいろ使えばすむと思ったら大間違い。
「過信は禁物」なのです。
(FE)