「動画授業」と「私」 [2020年10月20日(火)]

〈授業風景〉

2020年4月、アナログな私が、なんと「動画による授業」を開始。「えっ、youtube?」と私を知る学生・仲間・友人からは、驚きの悲鳴。かつて大学時代、情報処理の教授曰はく「わからない、という学生の一番ヘビーな状況は、君をみていたら、わかる!」。また、あるとき、新たな職場で、初めてのPCを前に、ぼーっとしている私に、同僚が一言「何か、かなしいことがあったの?」「PCが動かないんです!」電源位置がわからず固まる私に、みんな愕然。そんなアナログ人間が、「動画授業」を開始すると決めたのですから、それからの物語はご想像どおり、てんやわんや、しっちゃかめっちゃか、ザ・カオス。ですが、《Heaven helps those who help themselves.》(天は自ら助くる者を助く)高校時代に英語で暗記した、あのことわざ通り、救世主(Mr.yururi)が登場し、動画作成のイロハを伝授くださったのです。教わった「loom」機能をつかうと、「すごいっ!」パワポの一部に顔をのぞかせる、TVでよく見るあの「ワイプ」で私が登場できる!願ったり叶ったりの「動画授業」つくりが、「師匠」の助けによりスタートしたのです。

教職科目に加え、国語科教育法、創作論とバラエティに富んだ授業を担当する故に、毎回のトピック探しに、四苦八苦。授業の入りは、ウォーミングアップ、そこから、だんだんカラダをあたためて、今日のメインワークに突入、そして、リフレクションタイム。対面授業とプロセスは変わらずですが、動画故に、より面白く、ワクワク、夢中になれる「素材」探しが「動画授業」つくりの肝となったのです。「自転車操業」という言葉どおり、毎日、「知る」「想う」「創る」「動く」4ステップを繰り返しながらの「動画授業つくり」の日々です。

そんな動画を視聴した学生たちのコメントを少しご紹介しましょう。「先生が、私のために語ってくれているようで、思わず、聞かれると返事をしたりで、対面授業をうけているより、もっと、先生と密に話をしているような気がします」「グループワークができないのは、ちょっと、さびしいけれど、具体的に、手を動かし、頭を動かし、言葉を発して、動画の先生と対話をしてるので、違和感はありません。わからないところ、もう一度聞きたいところを、何度も繰り返してみられることは、動画の良さだなあって思います」「直接先生に質問したり、相談したりできないのは、さびしいけれど、ちゃんと考えてあれこれ聞きたいことを文章にする中で、自分の頭の中が整理されていくような気がします。毎回、質問にちゃんと先生がこたえてくださるし、ミッションにも、いろいろなコメントをくださるので、次はもっとこれを調べて挑戦してみようと、学ぶことがとっても楽しくなってきました」

「知る」「想う」「創る」「動く」4ステップ「動画授業つくり」を続ける中、今、私は日々こんなことを思っているのです。「つねに、学生の立場で考えよう」「授業をデザインする力をつけよう」「新たなものにハッと気づく、そんな感性を磨き続けよう」と。

(S・A)