インスタグラムで始まった「日文生ブックリレー」をブログでも掲載しています。
今回で第24回目です。
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今回も3年のお2人です👩
①MOさん⛓
こんにちは!アニメと韓国ドラマを観ることにハマってるMOです!
今回、私が紹介する本は、湊かなえ著『花の鎖』です。
❁⃘*.゚
両親を亡くし仕事も失った矢先に祖母がガンで入院した梨花。職場結婚したが子供ができず悩む美雪。
水彩画の講師をしつつ和菓子屋でバイトする紗月。
花の記憶が3人の女性を繋いだ時、見えてくる衝撃の事実。
そして彼女たちの人生に影を落とす謎の男「K」の正体とは。驚きのラストが胸を打つ、感動の傑作ミステリ。
(裏表紙あらすじより引用)
❁⃘*.゚
イヤミスの女王、湊かなえさんによるミステリー作品ですが、『花の鎖』はラストが綺麗に纏まっており、
『告白』などの作品とは違った読了後に爽やかさを感じることが出来るミステリー作品だと思います。
1章から6章まで、花(梨花)、雪(美雪)、月(紗月)と3つの視点から物語は進められ、
それぞれの「花の記憶」と共に彼女らの人生が綴られていきます。
この3人が、一体どのように繋がっていくのか、読了後にタイトルである『花の鎖』の意味が分かると思います。
また、3人の女性に関わる「K」という男がどのような存在なのかを巡るミステリーでもあるので、
Kの正体を考えつつ読み進めていくと、更に面白く読むことが出来ると思います。
この作品含め、湊かなえさんの作品は、様々な視点から物語が語られ、
読み終わった時、全てが繋がった時に真実が見えてくるというような謎解き感覚で読むことが出来るので、
謎解きやミステリー、考えることが好きな方に特にオススメです!!
様々な視点から物語が語られるので、混乱してしまうこともあるので是非相関図を書きながら読むことをおすすめします…!
また、ドラマや映画化されている作品も多くあるので、難しそうというイメージがあれば
そちらを先に見てから本に移ると読みやすいかなと思います!
ミステリーが好き!イヤミスだけじゃない湊かなえさんを知りたい!という方におすすめです❁⃘*.゚
以上、『花の鎖』の紹介でした!
次は、金木犀の木を探しながらお散歩をすることにハマっているSFさんです!!
②SFさん📚
こんにちは、金木犀の木を探しながらお散歩をすることにハマっているS.Fです♪
素敵な小説の紹介が続いているので今回は新しい風を!と思いまして、こちらの本を紹介します!
酒井順子さんの『女を観る歌舞伎』です。
恋のライバルに「嫉妬する女」、良い女すぎるあまり「罪な女」、理不尽な死によって「化ける女」、
女装した盗賊で実は「女じゃなかった女」など歌舞伎の戯曲に登場する「〜な女」20選を知ることができる一冊です。
歌舞伎、伝統芸能というだけでどうしても手を出しづらいですよね…(その気持ちお察しします!笑)
しかし、クセが強い女性の登場人物という新たな切り口からサクッと読むことができるのもおすすめポイントです。
ちなみに私の推しは、第一回「嫉妬する女」の「妹背山婦女庭訓」のお三輪ちゃんです。
時代の歯車に踊らされて、彼女の嫉妬心を利用され最終的には殺されてしまう運命なのですが、
そのあまりの健気さに心を奪われてしまいます。
私のようにそれぞれの役柄に愛着が湧き、歌舞伎を観たことがない人もこの本をきっかけに映像やあるいは舞台で歌舞伎を観てみたいなぁと少しでも思って頂ければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次は、ツーリング
(CC)