【日文×TUJ】狂言ワークショップを開催しました!

みなさんこんにちは!日文ブログスタッフのM・Yです🦊
今回は、2月9日に行われた狂言ワークショップについてご紹介いたします!
狂言ワークショップとは、和泉流狂言師の野口隆行さんをお招きし、SWUとTUJの学生の交流を通して、狂言の魅力を知ることができるイベントです。

まず、狂言ワークショップの前に、SWUとTUJの学生さんとの交流会が開催されました。
交流会では、S×Tarsの学生さん考案の、ひらがな神経衰弱というゲームを行いました。ひらがなが書かれたカードを一人が二枚引き、その間に一つひらがなを加えて自分で単語を作るという新感覚のゲームでした。TUJの学生さんはもちろんのこと、日文の学生である私たちも、予想以上に単語作りに苦戦しました。反対に、TUJの学生さんが知っている日本語の幅の広さも知ることができ、楽しい交流となりました。

この交流について、担当してくださったS×Tarsの学生さんの声を紹介させていただきます!

◆今回初めて主催を務めたため不安でしたが、当日の楽しそうな様子や実際にゲームがとても楽しかったと声をかけていただき、交流会は成功できたのではないかと感じました。特に「ひらがな神経衰弱」では、TUJの学生さんと一緒に考えて答えを出すなど、どのグループも全員で楽しんでいる様子でした。この交流会だけで終わらず、もっとS×TarsとTUJの交流する機会が増えるといいなと思います。(S×Tars担当)

その後、交流会での和やかな雰囲気のまま、狂言ワークショップが開始しました。
前半は、中世文学ゼミのゼミ生による狂言クイズが行われました。狂言の基礎的な知識や役柄、演目についてのクイズが出題され、楽しみながら狂言という芸能について学びました。クイズの合間には野口さんの実演もありました。「棒縛」という演目の、棒で縛られながらお酒を飲もうとする演技等では会場に笑いが起こり、TUJの学生さんたちもとても楽しそうでした。

次に、野口さんによる「柿山伏」という演目の前半の演技を実際に演じていただきました。葛桶という道具を木に見立てるところや、礫を投げて柿を取ろうとするところなど、最小限の道具で空間を表現するという狂言の魅力を感じられる実演となりました。野口さんが演じると、本当に柿の木がそこにあり、柿を食べているように見えてくるようでした。演技だけで観る人の想像力を掻き立てるという狂言の面白さと、野口さんの圧倒的な表現力に感動しました✨

プロの方の演技を観た後は、実際に参加者も狂言の演技を体験しました。泣く演技や笑う演技など、狂言を演じるうえで基本となるものから、扇を用いてお酒を飲む演技や竹を切る演技など、小道具を他の道具に見立てて使う演技など様々な演技を教えていただきました。大きな声を出したり、体を大きく動かしたりしながら、演じる楽しさを感じることができました。

後半は、狂言装束の体験を行いました。TUJの学生さん2名が狂言の登場人物に大変身しました。通常は二人がかりで着付けるものであるため、ゼミ生が野口さんのアシスタントを務めながらの体験となりました。衣装の柄や帯の結び方など、狂言の衣装の特徴についてもたくさん説明してくださいました。実際に装束を着た学生さんたちは、着物の綺麗さなどに感動し、とても嬉しそうでした。

最後に、「棒縛」という演目で演じられる「暁の明星」という小舞を鑑賞しました。声の響きや動作の一つ一つの洗練された美しさなど、時代を超えて受け継がれ、磨き上げられてきた芸能の素晴らしさを感じられました。こんなにも間近でプロの方の演技を観ることができるという機会は本当に貴重なものであると改めて実感しました。

以下、ワークショップに参加した学生さんの声をご紹介いたします!
【TUJ学生】
◆It was very interesting and fun. I would definitely attend again

◆It was very fun! I liked the workshop and the game with hiragana symbols before that! I wanna play it again!

◆狂言についてたくさん勉強になりました。ステージで大声で笑うのは難しいですね、でも楽しかったです。野口さんの狂言すごかった。ありがとうございました。

【SWU学生】
◆交流会でTUJの方と少しでもお話しして、普段出会うことのない人と関わることができて良かったです。狂言ワークショップでは、演技を能楽堂などで見るよりも近くで見ることができ、狂言の表現などたくさんのことをお聞きすることができて嬉しかったです。

◆野口さんの演技を観て楽しそうに笑うTUJの学生さんたちが印象的でした。異なる言語や文化の人たちが、同じように楽しむことができる狂言という芸能の魅力を改めて感じることができました。野口さんのお話の中で、笑う演技が多い芸能であるという言葉が印象に残りました。笑いを通してそこにいる人たちが一つの感情を共有し楽しむことができるという狂言という文化をもっと多くの人に知ってほしいという気持ちが強くなりました。

◆演技を見せていただいた際にも、近くで聞くと持っていた扇がびりびりする程声の迫力があり、とても驚きました。TUJの学生さんも積極的でとても楽しい講座でした。

今回のワークショップを通して、普段の大学での学びだけでは得ることができない新たな発見がたくさんあり、より狂言の魅力に気が付くことができました。また、狂言を初めて観たというTUJの学生さんが多く参加していたため、狂言についてより深く知りたくなる良いきっかけになったのではないかと思います☺