【授業風景】日本語学Ⅰ(日本語研究とコンピュータ)

<日文便り>

ものごとの多くには名前がついています。
ものごとを他と区別し、それにふさわしい名前をつけることを命名といいます。
たとえば、日本人の女性には、それと分かるような命名がされます。
命名は時代によって違いも見られます。

この授業では、前半は、明治時代から現代の女性の命名について、
大学の卒業生名簿をデータとしてパソコンを使って分析し、その特徴や変遷を探ります。
たとえば、「〇子」のように「子」のつく名前は、昭和30年代の生まれの人に多いようで、
現代の若年層にはあまり見られません。

後半は、習得したデータ分析方法を生かして、
各自が選んだテーマをもとにものごとの命名の特徴を探ってまとめ、
その結果をパワーポイントを使って口頭発表します。
これまでのテーマでは、四股名や宝塚スターの名前、駅名、マンション名、伝統色、
りんごやいちごの品種名などさまざまなものがありました。

この授業は、パソコンスキルを修得するのではなく、
パソコンでことばを分析し、わかりやすく結果を表し、
それを論理的に説明することができるようになることが目的です。


パソコンが苦手な人も得意な人も、それぞれのレベルに応じた進め方でがんばっています。

(MN)