<授業紹介>
今回は、卒業論文を制作していく「演習Ⅲ」をご紹介します。
卒業論文は年明けですので、現在、いよいよ佳境に入っています。
今年の私のゼミの4年生は12名いて、扱う対象はそれぞれ異なります。
具体的に論じる作品名は省略しますが、作家で言うと、次のようになっています。
・梶井基次郎
・江戸川乱歩(2名)
・太宰治
・星新一
・吉本ばなな
・川上弘美
・江國香織
・重松清
・宮部みゆき
・朝井リョウ
・若竹千佐子
半分以上が現代作家です。
ほとんどの人にとって卒業論文は一生に一本です。
だからこそ、論じる作家、作品は、興味のあるもの、好きなものを論じるべきと伝えているので、
そういったことも関係しているかもしれません。
ただし、単に<好き>であることを書いても<論>にはなりません。
自分にとって大事なものを、どのような視点で読み、言葉にしていけば研究になるのか。
その難題に、中間発表や、それ以外の時間でのやり取りも通して、日々取り組んでもらっています。
期限が迫ると、あともう一週間あれば、一ヶ月あれば、
と考えることは誰にでもあるかと思うのですが、区切りをつけるためにも締め切りはあります。
あともう少しですので、ぜひ良いものを仕上げてもらい、
なるほど!とうならされるような論文を読みたいと願っています。
(山田夏樹)