<授業風景>日本語教育入門

<授業風景>
日本語教育入門は、日本語教育に関心をもち知識を獲得するということだけでなく、日本語母語話者と外国人(日本語非母語話者)との共生を考え行動につなげることを目指した授業です。
今日は今学期最後の授業でした。
本学の留学生が6名、特別に参加しました。イタリア、韓国、中国からきた交換留学生や大学院生です。

下の写真は、中国出身の大学院生の自己紹介を聞いているところです。「日本に来てから日本語を学んで2年半でこんなに上手になるなんて、私の英語を思うとそのはやさに驚きます。」といった感想が聞かれました。

その後は「日本語学習者に紹介したい日本語」について、その理由や語源、そして教え方を発表しディスカッションをしました。グループ内での発表と、全体発表・ディスカッションの2部構成でした。

例えば、「いただきます」「ごちそうさま」という表現は日本独自の文化的背景があり、いただく命への感謝が込められていることが話題に取り上げられました。イタリア語、中国語、そして韓国語ではどう言うのか、という質問に留学生が丁寧に答えてくれました。留学生の説明からも、いただく命への感謝や作ってくださった人への思いは日本語特有だということがわかりました。

日本人学生が紹介した「譲り合う」ということばについても興味深い話し合いがされました。「『譲る』」ということばは韓国語にあるけれど、「合う」という「相互・互いに」の意味を付したことはがない」と韓国人留学生が発言すると、中国もない、イタリア語もないなどと発展。互いを思いやる「譲る」のみならず、「合う」ということばに日本語らしさを感じとっていました。

「一日一善」「行く/来るとgo/come」「うまみ UMAMI」「お疲れ様です」など、取り上げられたことばはさまざまでした。

留学生の前でうまく説明できるか、わかってもらえるか緊張気味の人もいました。
(学習者の日本語能力に応じて自身の日本語を調整することも、この授業で学んでいます。今日はその実践の場でした。)

参加した留学生からは、「日本語と母語での言い方、表現の仕方を比較する機会にもなりました。」「日本語母語話者が考える日本語について知ることができました。」「グループ発表の時、学習者が学ぶ日本語と母語話者の日本語は少し違うと感じ、(自分の日本語を振り返るという意味でも)大変勉強になりました。」といった感想が寄せられました。

一人ひとりの交流が社会をつくっていきます。

授業は今回で終わりですが、みなさんの今後の交流、活躍、そして社会貢献を期待しています。

(近藤 彩)