ブックリレー第31回

インスタグラムで始まった「日文生ブックリレー」をブログでも掲載しています。
今回で第31回目です。

日文のインスタグラムは以下の通りです。日ごろのイベントなどをアップしています!
是非覗いてみてください。
日文アカウント:@swu_nichibun_official

本を通じて日文生同士はもちろん、受験生の方とも繋がっていければ嬉しいです。
今回は2年のお2人です👩

①YKさん🐦

最近色々な種類の緑茶を飲むことにハマっているYKです。
今回私が紹介させていただく本は、川上和人『鳥類学者、無謀にも恐竜を語る』です。

未知なる巨大生物である恐竜
恐竜については現在見つかっている化石から類推するしかありません。
そんな恐竜には、実は鳥類と深い関係があります。
恐竜学には精通していないけれど現生鳥類を真摯に研究している著者が、
鳥の話をしながら恐竜について語る本です。
恐竜について語る本であるのに鳥がでてくるということで、初めにタイトルを見た時はとても驚きました。
全く違うように見える生物であるにも関わらず実は深い関係をもち
見慣れているはずの鳥もこの本を読んだ後には色々な歴史や進化を経ていることがわかり、
目の前にいる鳥には恐竜にどのようなつながりがあるのか想像してしまいます
恐竜にそこまで興味のない方も、この本では思わずクスっと笑ってしまうような語りになっています。
興味がありましたら是非読んでみてください。
次は散歩にハマっているMSさん、よろしくお願いします!

②MSさん

こんにちは、最近散歩にハマっているMSです。
家の周りを歩くだけでも、季節の変化や新しいお店の発見ができて日々楽しいです。
今回紹介したい本は、谷崎潤一郎「春琴抄」です。
【あらすじ】
大阪の薬屋の娘として生まれた春琴は、幼い頃に病気を患い、視力を失ってしまう。
夢だった舞踏家を諦め、
新たに三味線の演奏家になろうと名人の家で稽古を始め、
丁稚の佐助が付き添い人として、春琴の傍につくことになる。
日々家と名人の家を行き来する内に、恋心を抱くようになった佐助は、
同じ三味線の演奏家を目指すようになり、春琴と師弟関係を結んだ。
しかし気性が激しい春琴の指導は、撥で殴られる等、日々エスカレートしていく…。
被虐的な表現が多いですが、その中に2人だけの愛の形が隠されています。
今の少女漫画のような恋愛とは違った異質な愛ですが、新鮮に感じていただけると思いますので、
ぜひ読んでいただく際にはそこに注目していただきたいです。
また、純文学はあまり読まないという方でも、読みやすい作品だと思います。
美しい日本語を楽しみながら読んでみてください!次は、紅茶を飲むことにハマっているATさん、よろしくお願いします

(CC)