先日2月14日のバレンタインデーに、
狂言ワークショップをハイフレックス(対面+zoom)で開催しました。
この催しは、SWU(昭和女子大)とTUJ(テンプル大ジャパンキャンパス)との交流を目的として企画されたものです。
昨年度に引き続き、和泉流狂言師の野口隆行氏を招いて行いました。
ワークショップの一部様子(動画)は、日文インスタグラムにて見ることができます。
https://www.instagram.com/p/CagGkWnhp6m/?utm_medium=copy_link
前半は、SWUの学生が進行役となり、狂言に関するクイズを行い、狂言がどのような芸能かを紹介しました。
このクイズでは、TUJの日本語学習者でも読みやすいよう、やさしい日本語で、漢字にふりがなをつけるなどの工夫をしました!
その後、野口さんから狂言の発声や所作指導を受け、
対面参加者とオンライン参加者で「柿山伏」の台詞を読み、山伏役の野口さんと共にその場面を再現しました。
山伏が柿の木から落ちたところです。
実際に声を出す演技だけでも、狂言の面白さをより感じられたのではないでしょうか。
後半は、まず狂言装束の着付け体験です。TUJの学生さんがモデルとなりました。
狂言の装束は、本来2人がかりで着付けるものだそうです!
舞台では装束が乱れることがあっては見苦しいので、
私たちが思っているよりもきつめに着付けるとのことです。
モデルの学生が「結構きつい、、」と感想を伝えてくれた際に、
思いがけず舞台の裏話を聞くことができました。
また、野口さんに、参加学生からの質問に答えてもらい、
最後に「棒縛」の中で演じられる小舞(「暁の明星」)を鑑賞して、終了となりました。
参加した学生の感想を一部紹介します。
【SWU学生】
♦特に印象に残ったことは、装束の着方についてです。普段狂言を鑑賞するときは、装束は身につけた状態のものしかほとんど見たことがありません。そのため、今回は装束をどのように着るのか、どのような種類があるのかを順を追って見ることができたため、興味深いと思いました。
♦オンラインでの参加でしたが、クイズや台詞などがある参加感の高い講座で、楽しんで狂言について学ぶことができたように感じます。ほかの演目にも興味が湧いたので動画などで見てみようと思います。
♦個人的に驚いたことは、女性を演じる際に頭に被っている布がああいう形の帽子のようになっているのではなくちゃんとターバンのように巻き縛られていたことです。ただ写真などで見るだけではわからない着付けの過程や装束の構成などを見られたのはなんだかどきどきしました。
♦野口さんの演技をオンラインではありますが、近くで見ることができ、発声の力強さや、型の美しさに感動しました。また日本の伝統文化をTUJの学生さんたちと共に共有し、楽しむことができてとても良い体験となりました。
♦詞や衣装、小道具などたくさん触れることができました。特に台詞の言い回しがわかって面白かったです。
日本の伝統文化を直接学ぶことができ、とても興味深く感じたので狂言の演目をぜひ観に行ってみたいと思います。
【TUJ学生】
♦The professional performer was amazing, I was amazed by his presentation. I really liked how the quiz was fun, and the performer showed us different presentation moments. It was amazing.
発声の仕方や装束の着方など、参加者それぞれ、新たな気づきがあったようです。
次回は生の舞台で、その魅力を体感できるとよいですね。
日本語日本文学科は、国立劇場キャンパスメンバーズの会員になっています。
ぜひ活用して、様々な伝統芸能の世界を覗いてみましょう。
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