インスタグラムで始まった「日文生ブックリレー」をブログでも掲載しています。
今回で第39回目です。
日文のインスタグラムは以下の通りです。日ごろのイベントなどをアップしています!
是非覗いてみてください。
日文アカウント:@swu_nichibun_official
本を通じて日文生同士はもちろん、受験生の方とも繋がっていければ嬉しいです。
今回も3年のお2人です👩
①SAさん🎐
こんにちは!
推しをこれ以上増やすと、時間•金銭的共に余裕がなくなることが目に見えているのに、
色んなジャンルに推しを作ろうとしているSAです。
推しって、いればいるほど供給があるので一度増やすとキリがない…
推し発見することに生きがいを感じつつあります。
そんな私の推し事については置いておき(笑)、
今回、私が紹介するのは湊かなえさんの「豆の上で眠る」です。
私は中学生の頃に読んだ「告白」をきっかけに湊さんの大ファンとなり、様々な作品を所持しています。
その中でも、今回は「イヤミス(読んだ後にイヤな気分になる、後味の悪いミステリー)女王」と呼ばれる理由が少し分かるような、
湊さんにしか出せないモヤモヤ感や後味の悪さを感じた作品を紹介します。
【あらすじ】
小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。
スーパーに残された帽子、不審な白い車の目撃証言、そして変質者の噂。
必死に探す結衣子たちの前に、二年後、姉を名乗る見知らぬ少女が帰ってきた。
喜ぶ家族の中で、しかし自分だけが、大学生になった今も微かな違和感を抱き続けている。
――お姉ちゃん、あなたは本物なの?辿り着いた真実に足元から頽れる衝撃の姉妹ミステリー。(裏表紙から引用)
幼いころから万佑子と共に過ごしてきた、妹の結衣子だけが持つ違和感。
失踪前と失踪後では何かが違うのに、結衣子以外誰一人その違和感には気づいていない。
結衣子は、姉に対するこの違和感の真実を突き止めるため、DNA鑑定をお願いすることに。
結果は、「本物」の万佑子。この、「本物」とは一体何なのか。
結衣子にとって、幼いころに共に生活していた姉が「本物」なのか。血が繋がっている姉が「本物」なのか。
前半の結衣子と万佑子が過ごしてきた過去から、
現在までの小さな違和感がじわじわと読者に浸透したと思いきや、
クライマックスにかけて多くの人の入り乱れた心情描写が目まぐるしく、ページをめくる手が止まりません。
そんなスピード感に追いつき追い越され、気づいたら読み終えているという不思議な感覚に襲われます。
豆の上に布団をひいて寝たら熟睡できるでしょうか。
もしその豆の存在に気がついてしまうと、なかなか頭から離れませんよね。
そんな万佑子の違和感を、結衣子と共に解明してみませんか?
気になった方は、是非一度手に取ってみてください!♡
次は、スパイダーマンにハマっているMKさんです。
よろしくお願いします。
②MKさん📻
こんにちは!
スパイダーマンにハマっているMKです。
6月末にユニバに行き、スパイダーマンに命を助けられた(アトラクションの話)ことがきっかけで
スパイダーマンがカッコよく見えて仕方ないのです
ついアトラクション後、もちもちスパイダーマンのぬいぐるみを買ってしまいました…
映画も見ようか迷っています多分そのうち見ます。
今回紹介させていただくのは、川上未映子さんの「ヘヴン」です。
«あらすじ»
〈わたしたちは仲間です〉__十四歳のある日、同級生からの苛めに耐える〈僕〉は、差出人不明の手紙を受け取る。
苛められる者同士が育んだ密やかで無垢な関係はしかし、奇妙に変容していく。
葛藤の末に選んだ世界で、僕が見たものとは。
善悪や強弱といった価値観の根源を問い、圧倒的な反響を得た著者の新境地。(裏表紙より引用)
読んでほしい、おすすめしたい小説は山程あって選べなかったので、今回はあえて
“すごい面白くて深い作品だけど簡単に人におすすめはできないかもしれない”
と思った小説を紹介します!
「ヘヴン」とは、ある授業の期末レポートの題材に選んだのがきっかけで出会いました。
この小説は、YA(ヤングアダルト)文学という子供とも大人とも言い切れない
複雑で多感な時期の人々に向けて書かれた文学ジャンルに該当します。
確かに面白くて読むべき価値のある小説なのに、なぜ人におすすめできないと思ったのか。
それは、物語に登場するある人物が関係しています。
この物語には、「百瀬」という虚無主義思想の男の子が出てきます。
この「百瀬」が、とにかく危ないんです。
全く訳のわからないことを言っているようで、でもなんか同感してしまうような気もして、
今まで自分が信じてきたもの、きっと皆さんが小さな頃から学校や色んなところで言い聞かせられてきた
善とか思いやりとかいうものが、全部否定された気分になります。
私はこの小説を読んでから消化不良を起こして2日間くらいぐっすり寝付けなくなりました。。
読後、人生なんてものに何も意味はない、そんな思想の「百瀬」がこころに住みついてしまいそうになりましたが、
なんとか「百瀬」に喰われまいと日々戦って生きている私です。百瀬!!!そんなことないよ!!!!!
人によっては結構引きずってしまう作品なのであまりおすすめできないとは言いましたが、
とても深く考えさせられる良い作品だということは間違いないので、
夜眠れなくなっても大丈夫な時期、メンタルが安定している時期にぜひ読んでみてください
次は関西ジャニーズにハマっているNAさんです~!!よろしくお願いします
引き続き更新していきます🌟
(CC)