ヘルシンキ国際高校と交流をおこないました

<日文便り>

日文・日本語教育プロジェクトです。
10月31日に、ヘルシンキ国際高校と昭和女子大学の学生の交流会を行いました。プロジェクトメンバーのうち私たち3人(相川、金子、鈴木)が参加することができました。あらかじめCIE経由で高校から「学生が知りたいこと」のリストをもらっていましたので、それを踏まえて企画を立てました。日本文化に関するクイズや日本語での会話練習等を計画し、約3週間、リハーサルを含む準備をしました。 

当日の様子
当日は、先方から15人の学生と先生方をお迎えしました。日本文化に関するクイズではグループ内で積極的に日本語を使い、また、日本語がわからないところは英単語で補うなどの工夫をしながら楽しむことができました。

                                    (グループごとにクイズに挑戦する学生たち

会話練習では、私たちが依頼表現・勧誘表現を含んだ会話のデモンストレーションをしました。先生や先輩、友達など相手によってことばにどのような変化が生じるのかを考えてもらいました。その後、グループ内でペアをつくり、それぞれの例文を読む練習もしました。また、勧誘表現では数人の学生にペアで練習した会話を発表してもらいました。 

            (左:依頼表現を使って演じている様子 右:勧誘表現を用いた会話を発表した様子)

感想
先日ヘルシンキ高校が昭和女子大学を訪れました。それに伴い国際交流センター(CIE)にもご協力いただきヘルシンキ高校の学生との交流会を企画するお手伝いをしました。特に交流会の内容の立案、スライドの作成、当日の司会をしました。交流会ですので参加する皆が楽しめる内容であること、訪れる留学生が初級日本語学習者であることからやさしい日本語を使うこと、そしてできるかぎり国際交流的な内容になることを考えて企画をしました。50分限られた時間でも楽しく交流できる機会にしたいと思っていたので、当日はとにかく楽しんで司会を務めました。クイズを行う時間では日本人学生とフィンランドの学生がよく話し合いながら、企画を楽しんでくれている様子が伝わりました。準備の段階では、時間配分を含む構成について悩ましく思うことはところどころあり、実際どうなるのか、楽しんでくれるだろうかと思っていましたが、当日の学生の皆の様子を見てうれしく思いました。なにより国や言語を超えて、人との交流や輪を感じる時間でした。楽しく貴重な経験になりました。 相川(2年)

ヘルシンキ高校が昭和女子大学を訪れるにあたり、企画・運営を行って参りました。今回訪れた学生たちは日本語を学んでいるということで、やさしい日本語を使って日本文化の紹介やクイズ、さらには「テキストを借りる」「カフェに誘う」といったアクティビティを行いました。日本語では先生や先輩、友達、後輩といった、人間関係によって言葉遣いが変わってきます。「テキストを借りる」では先輩に借りる場合と先生に借りる場合の言い方を比較してみました。ヘルシンキの学生さんたちは興味深そうに聞いてくれました!また「カフェに誘う」では、実際に友達を誘うための練習も行いました。交流会の後、ヘルシンキの学生さんたちが実際に練習した日本語を使って昭和の学生さんたちをお昼ご飯に誘っていたのがとても印象的でした。交流会の企画・運営に慣れない中、どうしたらより良い交流会になるのかを考えながら準備したのはとてもいい経験になりました。また、ヘルシンキの学生さんにも「すごく楽しかった」って言って貰えたことが一番の収穫です。自分の成長にも繋がる貴重な体験をすることができました! 金子(4年)

交流会の序盤は大人しい学生が多いように感じましたが、クイズをおこなうごとに会話が増え、楽しく交流することができました。交流会後は一緒に学食に向かい、うどんや蕎麦などの日本食を味わいました。その他にも、一緒に写真を撮ったり連絡先を交換したりするなど、今回限りではなく今後も交流が続いていくような有意義な時間を過ごすことができました。 鈴木(2年)

プロジェクト担当教員:近藤彩教授