<日文便り>
2023年11月9日より、日本台湾交流協会主催の日本語教育研修会に、本学近藤彩教授(人間文化学部日本語日本文学科・大学院文学研究科言語教育コミュニケーション専攻・文学言語学専攻)が招聘されました。
高雄の研修会の様子
安平(アンピン)での様子
以下、近藤先生からの報告です。
台湾には小学校から日本語を学んでいる人が約3000人います。全体では約14万人の学習者がいて、この人数は世界で8位です(国際交流基金2021年度調査)。ビジネス日本語教育も盛んです。しかし、現地の日本語教育の先生は、働くときに使用する日本語をどうやって教えればいいのかと不安に思っていることが多く、今回の研修が開かれました。また、「ケース学習」というアクティブラーニング(討論をしながら問題発見解決を行っていく授業)に関心がもたれています。
参加者は大学、高校、小学校、フリーランスなどその形態も多様でした。1回3時間の研修では熱心に発言され、多国籍の職場で働くこと、日本語コミュニケーション上の工夫、授業運営、基礎理論を学ばれました。
今後ますます台湾の日本語教育が発展することを願っています。
もう少し台湾の様子をお知らせします。
台湾では日本製品も人気です。ユニクロ、ニトリ、三井アウトレット、日本で有名なお寿司屋さんなどもあります。親日家の方が多く、タクシーの運転手さんも日本語で挨拶をしてくれます。
店名に「軽井沢」と付けたお鍋料理のお店もありました。日本語はかっこいいというイメージがあるそうです。下の写真はお昼に食べた、お肉がとても柔らかい名物麺です。
海外で日本語を教えると、日本を異なる角度から見られます。その国と日本を比べたり、日本の新たな魅力を発見したりとワクワクすることが多いです。長年日本語教育に携わっていますが、現地の人との交流はいつもながら楽しく発見の連続でした。