ブックリレー第46回

インスタグラムで始まった「日文生ブックリレー」をブログでも掲載しています。
今回で第46回目です。

日文公式のインスタグラムでは、学科の行事や学生の活躍も随時、アップしています!
是非覗いてみてください。
日文アカウント:@swu_nichibun_official

①SSさん

こんにちは!
最近、ヨーグルトメーカーが欲しいSSです。

今回、私が紹介する本はトーベ・ヤンソン『ムーミン谷の冬』です❗

『ムーミン谷の冬』は大人気キャラクターのムーミンが活躍するムーミン童話の6作目で、シリーズの中で唯一、冬が舞台になっています。

【あらすじ】
ムーミンたちは冬眠のため、11月から4月の間、ムーミンやしきで眠って過ごします。ところがある年、冬眠中のムーミントロールの顔を月の光が照らしました。するとムーミントロールは目を覚ましてしまい、それっきり眠れなくなってしまったのです。そしてムーミンは初めて見る雪の世界で、ふしぎな冬の生き物たちと生活をしながら春を待つことになるのでした。

ムーミン童話の魅力はなんといってもふしぎな登場キャラクターたちです。
もちろん『ムーミン谷の冬』にもふしぎなキャラクターたちが登場します。
特に私が好きなのは犬のメソメソです。
メソメソは気弱で内気なのですが、強いオオカミに憧れています。
夢見がちなところが可愛いです。

また、『ムーミン谷の冬』は今までのムーミン谷シリーズの明るさとは違い、登場キャラクターの死やお葬式を描くなど、どこか暗い雰囲気をまとっています。
しかしその暗さが、人間の悲しみやさみしさを優しく包み込んでくれているのだと思います。

子どもから大人まで、どんな人も楽しめる小説なのでみなさんぜひ読んでください!

次はのど飴にハマっているNSさんです😊

②NSさん

こんにちは。
最近のど飴にハマっているNSです🍬

今回私が紹介する本は、渡辺優『ラメルノメリキサ』です。

小説すばる新人賞受賞の、驚異の青春リベンジ小説です🌸

【あらすじ】
「私にとって、復讐とはどこまでも自分だけのために行うものだ。自分がすっきりするためのもの。」

女子高生の小峰りなには、幼い頃から異常なまでの復讐癖があった。
そんな彼女は、完璧なママと普通のパパと美しい姉と共に”幸せな家族”として暮らしていた。
しかし、ある日彼女は夜道で何者かに背中を切られる。
復讐に燃えたりなは当然犯人を探し出そうとするが、手がかりは犯人が残した「ラメラノエリキサのためなんです、すみません」という言葉のみ。
りなが真相を追っているうちに、新たな通り魔事件が起こる。

復讐がテーマと聞くと、暗く苦々しいイメージをもちますが、この作品にはそれがありません。
復讐の大義だとか、善悪を説くのがくだらなく感じます。
りなはあくまでも復讐は大好きな自分のためと理解しているので、見ていて気持ちがいいです🍬

また、りなと姉の関係性、りなの完璧な母への複雑な感情も見ていてとても面白く、見どころです👀✨️

この作品の魅力は、なんといっても主人公である小峰りなのキャラクター性と、軽快な語り口です。
りなの内面に秘めた毒々しさや、皮肉さが癖になります。
新鮮な感覚を味わえ、爽快に読めること間違いなしです🌼

引き続きブックリレーを更新していくのでお楽しみに😄

(UR)