プロジェクト学習活動報告 活動成果を学会発表 [2017年11月08日(水)]

<日文便り>

日本語日本文学科プロジェクト科目の一つ、「古典学習教材開発プロジェクト」では、参加学生の手による古典学習教材を作成してきました。その大きな成果の一つが、統計と機械処理を利用して選定した重要単語を、古文作文によってお話仕立てにした冊子を実際に作ったことです。
前年度活動の最後の締めくくりとして、教材開発の過程や方法を、「通時コーパスシンポジウム2017」(3月11日、国立国語研究所)にて発表する機会を得ることができました。

ブース発表の時間は1時間半。他の発表者は全て専門研究者という中、学生が発表するということに不安もありましたが、前日までできる限りの準備をし、思い切りやってこようと前向きに臨んだ学生たち。
学会写真1

 

学会写真2

高校の古文の教科書をデータ化し、重要単語を抽出。その後、教材のありかたをあれこれ考えて、例文作成や紙面構成を自分たちでずっと考えてきた参加学生。専門家に比べたら拙い発表かもしれませんが、このプロジェクト活動を通じて、自分にしか語れない経験と、作り上げた教材への思い入れがしっかりあります。それが何よりの強み。完成したばかりの冊子を手に語る学生に、耳を傾けてくださる来場者の方が途切れず、最後は人だかりができるほど予想外の大盛況に。

学会写真3
あらかじめ、誰がどこを説明するか、担当や順序も決めておいたのですが、こうなってしまうともう予定通りになんていきません。それぞれの学生が、各自の判断で来場者の方に説明して回る、という流れになりましたが、準備していたことをそのまま話すだけ、というよりもかえっていい経験になったようです。

古典教材を作成する、というこのプロジェクト科目も、新学期も継続します。この1年間の活動で冊子が完成し、学会発表もしましたが、これらは1年前、開始時点では予定されていたことではなく、参加学生の発案・活動の結果ここまで来ることができました。新年度も、学生たちの新たな力とアイディアに期待しています。

■参加学生の声

自分たちで作り上げてきた単語帳を学会という貴重な場で発表でき、良い経験ができました。全国から有名な先生方がたくさんいらっしゃったので、緊張しどんな意見を聞けるのか心配でした。しかし、大勢の方が集まってくださり、じっくり耳を傾けてくれました。評価も良くこんな大変なことを短時間でやってきてすごい、面白いなどの感想を聞けて嬉しかったです。また、バイトで塾講師をしている大学生の方が、古典嫌いな高校生のために、この単語帳だったらやる気が起こりそう、今度教えている塾に持っていってみるねと言ってくれ、ここまで頑張ってきてよかったなと心から思いました。一方で、修正すべき点などの意見も聞くことができました。それは、改善点として次に繋げていければいいと思います。様々な方から話が聞けて、いい刺激になりました。そして、先生方の口頭発表では、今回のテーマであるコーパスについての発表を聞けて、これからよりコーパスが役に立つのだろうと思いました。学生が主体となって作り上げた単語帳が学会で、評価されたことで、成功を実感でき、自信に繋げることができました。ここまで、協力してくれた先生、先輩、友達に感謝したいです。

2年 塚田桃加

学会写真4

■秋桜祭にて発表内容を公開!!
今週末の秋桜祭では、このときの発表内容を公開します。
また、今年度さらなる活動成果報告として、敬語学習に関する研究発表も予定します。
試作した教材冊子の配布もありますので、ぜひお越しください。

11月11日(土)・12日(日)
大学1号館 5S04、5S05

(SN)