<日文便り>
2023年12月9日(金)に、日文・日本語教育プロジェクトと大学院文学研究科言語教育・コミュニケーション専攻の9名の学生が、国際交流基金日本語国際センターを訪問いたしました。国際交流基金や日本語教育の最新の調査結果について説明を伺ったあと、「文法」「総合日本語」の授業見学、図書館見学、海外の日本語の先生方との交流が行われました。
以下、参加者(日文)の感想です。
日本語パートナーズやJ-LEAP、日本語専門家など、日本語教育のキャリアを支える組織という認識があったため、訪問するのを楽しみにしていました。日本語国際センターがどのような取り組みしているかお話を聞き、その後、図書館の案内をしていただきました。図書館の説明を一通り聞いた後、私を含めて参加した(本学の)学生たちが、気になる本を手に取っていたことが印象的でした。図書室の見学した後は、授業の見学をさせていただきました。私が見学した授業はプレゼンテーションの授業です。訪日外国人の免税店の対応、アニメが経済に与える影響、世界経済競争力、宝くじなど様々な「経済」に関する内容の発表を聞くことができました。日本で生まれ育った私にはない視点から発表されており、日本は外から見るとそのように見えるのかと感じました。今回、国際交流基金日本語国際センターに訪問するという貴重な機会に恵まれてとてもよかったと感じています。授業を見学できたことや、その後、授業で関わった方々と交流できたため、とても良い刺激になりました。(金子)
国際交流基金は、日本語教育の推進を通じて国内外に多くの施設を有し、様々な活動を行っていることが分かりました。授業だけでなく、お昼の時間も一緒に食べ、日本の文化や習慣について話すことができました。日本語の授業見学では、特に「〜したいのですが」という依頼の表現を練習する場面が印象に残っています。「体調が悪い」や「忘れ物を取りに行く」などの理由を述べる場面で、研修参加者(現職日本語教師)の皆さんが積極的に参加し、練習している姿が印象的でした。また、研修参加者の母国についても様々な話を聞くことができました。こうした活動を通じて、自分自身の視野を広げ、新たな文化や考え方に触れることができ、非常に充実した時間を過ごすことができました。(折原)
プロジェクトを通して実際に働いている人の生の声を聞き、国際交流基金がどのような活動をしているのかなどについて深く理解することができ、良い体験となりました。私は海外で働くことに興味関心を持っていたため、「海外での日本語教育支援」を主要分野の一つとしている国際交流基金をもっと知りたいと思っていました。施設内見学後、一コマ分の文法の授業に参加しました。普段、日本語教師が日本語学習者(今回は研修に参加している日本語教師)に向けた授業を見学する機会がないため、凄く新鮮で新たな学びを得ることが出来ました。授業を通して分からないことは自分で調べて確認していたり、メモを取ったりしていて学習に凄く前向きな姿が見られたことが印象的でした。研修参加者と一緒にお昼ご飯を食べ、日本での生活や母国での生活、日本語学習についてなど様々なお話をしながら交流をしました。普段体験することの出来ない貴重な時間を過ごすことが出来、とても有意義なものとなりました。(遠藤)
本学卒業生・大学院修了生も活躍している国際交流基金の現場、そして海外と日本の日本語教育をつなぐ現場を訪れる貴重な機会となりました。
(担当教員:近藤彩)