<COIL>マラヤ大学との授業交流 「おもてなし」を考える

<日文便り>
マラヤ大学(マレーシア)のご所属木村かおり先生(Dr. Kaori Kimura, Universiti Malaya)のご提案により、日文「日本語教育プロジェクト」の学生と、大学院文学研究科言語教育・コミュニケーション専攻の学生がCOIL型授業(オンライン)に参加しました。
COILとはCollaborative Online International Learningの略であり、今回の日本とマレーシアをつなぐ授業は、キャンパスの国際化を一層推進するグローバル教育の取り組みの一つです。マラヤ大学は昭和女子大学の提携校です。
旅館で働いた経験もある名古屋大学非常勤の加藤淳先生が講師を務め、BPC研修サービスが後援、日本のおもてなしを題材に、日本の有名旅館の動画やこれまでのそれぞれの旅行の経験から、マレーシアと日本とおもてなしについて活動が行われました。

マラヤ大学の学生さんは、日本語を履修しているみなさんで、たくさんの語彙を駆使して会話に臨んでいました。また、昭和女子大学の学生は、普段日本語教育についての専門知識を得ていますが、なかなか日本語学習者と話す機会がありません。

最後には、日本の旅館でマレーシア人のお客様をおもてなしする場合に、どのようなサービスがあるとよいか、興味深い提案が出されました。

あるグループの活動の様子:おもてなしの内容(一部)

マラヤ大学の学生さんからの感想は次のとおりです。
・I expected that programme just listen only lecture that provide by Japanese lecturer at Japan University but not. I have to join the discussion activities with Japanese students. Through discussion, the topics that really captivate to me was food culture that provide by the hotel at Japan. It showed that the price was really too much expensive compared what I thought. It was very interested topics that we discussed in breakout room.
・Japanese hotels or ryokan have a great omotenashi that Malaysia hotels mostly do not have and Malaysia should make Japan as an example to develop or to repair our own hospitality so that when the tourists come to Malaysia, they feel they are welcomed.

本学学生の感想です。
・スムーズに交流をすることができて良かった。 たくさん日本語を使って話してくれたり、分からないことを聞いてくれたりして嬉しかった。
・みなさんの意見、特にマレーシアの方ならではの視点でホテルのサービスについて活発に話し合えることを楽しみにしていました。マレーシアの方、そして昭和女子大学院の院生(中国出身の方2人)の意見はとても興味深かったです。
・書くことや読むことは一定以上のレベルなのだと感じたが、会話は少し難しい人もいると感じた。単語に区切って話してもまだあまり通じず、文字に起こすと通じたように見られた。このような実際の学習者の日本語のレベルを知ることが出来たことはとてもためになった。
・マレーシアに一度も行ったことがなかったため、マレーシアという国がどのような感じなのかを学ぶことができた。

交流はこれからも続きます。

(近藤彩)