〈日文便り〉
日文の学生は、3年生からゼミに所属し、「演習」の授業で卒論を書くために専門的な内容を学習していきます。
私の専門は日本語教育の中でも会話データ分析なので、私のゼミでは、受講生は実際に会話データの収集も体験しながら、会話データ分析の手法を学んでいきます。
会話データ分析は、日常生活における会話を録音録画などで収録・文字化することで視覚化し、会話の特徴を客観的に分析することができます。
授業では、共同研究者と一緒に出版した教科書を使用しています。
最初から会話データを収録し、文字化するのは大変なので、最初は教科書のビデオ教材や文字化資料で分析を体験します。
今年は、ゼミで一緒になってまだ顔見知り程度の状態のゼミ生同士の会話を収録しました。
グループで分析をしているのですが、まだ少し遠慮のあるやり取りが、会話データからみえてきています。
このように、演習では、受講生と一緒に、日常生活の多様な会話の特徴を考えていきたいと思っています。
〈大場美和子〉